昭和半ばの雑多な生活用品が並ぶ古道具屋の中野商店。店主の中野さんは、痩せていてひげを生やしてニット帽をかぶっている。ひょうひょうとしたおじさんで、女癖が悪いのだけど、どこか憎めない。主人公はこの店でアルバイトをしているヒトミだ。語り手であるヒトミも、マイペースな女の子。全然流行に流されない、あせらない、滅多に動じない。
中野さんのお姉さんであるサバサバしたマサヨさん、つかみどころのないアルバイトのタケオなど、とにかく人物描寫がしっかりしているので、登場人物の顔や仕草や癖までもが目に浮かんでくるようだ。
この個性的なお店に集まってくるお客さんも、ちょっとヘンな人ばかりで、そんなお客さんが持って來るモノも変わっていて可笑しい。
物語自體は、こぢんまりした中野商店を舞颱に、ヒトミのまわりの狹い世界を描いている。でも、それがとっても心地よくて、柔らかい世界なのだ。
読んでいると、古道具屋さんの埃の匂いを嗅いだ気がしたり、店先に置かれた客寄せのお皿や文鎮まで目に浮かんだり、とにかくこの小説の世界にはまってしまう。「読み終わりたくない!」と思う本ってなかなかないが、本書はまさにそんな一冊。ああー、まだまだ続きが読みたい!
發表於2024-11-22
古道具 中野商店 2024 pdf epub mobi 電子書 下載
圖書標籤: 小說 日本文學 日本 日文原文 川上弘美 Objects
寫得跟電視劇似的 我真的人看不下去瞭………
評分寫得跟電視劇似的 我真的人看不下去瞭………
評分川上弘美的寫作風格我真心愛不來,但不可否認確實很有自我特色,讀不完係列
評分川上弘美的寫作風格我真心愛不來,但不可否認確實很有自我特色,讀不完係列
評分寫得跟電視劇似的 我真的人看不下去瞭………
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