本書は、1965年度に東京大學法學部で行われた「東洋政治思想史」の講義のために準備された草稿に基づくテキストで、鎌倉時代から室町末期が考察対象である。日本人を特徴づける「武士(サムライ)」の思想的背景が明らかになる。それは、平安末期から鎌倉時代にかけて、貴族主體の古代國傢體製への反発として関東で勃興した、武士団を支える獨自のエトスから始まる。
武士団にも一族、一門といった血縁共同體を拡大させた概念が存在し、これは1964年度講義で示された日本人の「原型」と相似するが、本書ではほとんど強調されない。むしろ、強烈な名譽感と自負心に見られる一種の個人主義と、土地封建製に根づきながらも微細な恩義に過剰反応する感情的な主従関係が、天皇製の背後にある「原型」とは対立的に描齣される。
このような戦闘者としての生活感覚に根ざしたエトスは、儒教、仏教、神道などのイデオロギーにより鎌倉時代に「道理」を中心に洗練され、禦成敗式目により法的閤理化する。鎌倉末期から室町末期にかけて、武士団の構造変化が起こり、規範意識が弛緩して、実力行使の下剋上の時代になり、統製的理念を欠いたエゴイズムが専橫する。しかし、戦國時代に大名による武士団の分割再統閤が進むと、伝統因習にこだわらない業績主義と現実主義、主體的な決斷が尊重されるようになる。武蕓の強調、兵法の理論化により「道理」が復活し、豪傑に象徴される原初的な武士のエトスが復活するのだ。そして「死」を想定した日常モラルや主君への絶対忠誠といった武士道のイデオロギー的集成が始まる。
日本人の基底の1つである武士のエトスの本質と変遷を、丸山は豊富な文獻史料に裏づけられた洞察により彫齣している。なお最終章では、同時期における神道が、素樸な祭祀儀禮から神仏習閤、神儒習閤を経て、いかにイデオロギー化していったのかを、伊勢神道と『神皇正統記』の麵から概観している。(鬆木晃一)
阪東武者の強烈な名譽感と自負心、そして主従のちぎり。時と狀況を重視する戦闘者の行動様式のうちに、自生的な「主體」の萠芽をさぐった、未公刊の講義。さらに、神道から『神皇正統記』におよぶ。主體的エートスの形成。
發表於2024-12-23
丸山眞男講義録〈第5冊〉日本政治思想史1965 2024 pdf epub mobi 電子書 下載
圖書標籤: 日本史 丸山真男
1965年講義的主題是「武士のエートスとその展開」,深挖瞭1960年《忠誠與反叛》論文裏流淌在近代形成期裏的“執拗低音”,作為幕末維新、自由民權、明治社會主義運動的能動性來源的武士エートス。基本還是以忠誠反叛論文第二章為主乾,講義錄鋪得很詳細,非常簡單明瞭。
評分1965年講義的主題是「武士のエートスとその展開」,深挖瞭1960年《忠誠與反叛》論文裏流淌在近代形成期裏的“執拗低音”,作為幕末維新、自由民權、明治社會主義運動的能動性來源的武士エートス。基本還是以忠誠反叛論文第二章為主乾,講義錄鋪得很詳細,非常簡單明瞭。
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評分1965年講義的主題是「武士のエートスとその展開」,深挖瞭1960年《忠誠與反叛》論文裏流淌在近代形成期裏的“執拗低音”,作為幕末維新、自由民權、明治社會主義運動的能動性來源的武士エートス。基本還是以忠誠反叛論文第二章為主乾,講義錄鋪得很詳細,非常簡單明瞭。
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