弾正星

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花村 萬月(ハナムラ マンゲツ)

1955年、東京生まれ。89年、『ゴッド・ブレイス物語』で第2回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。98年、『皆月』で第19回吉川英治文学新人賞、『ゲルマニウムの夜』で第119回芥川賞、2017年、『日蝕えつきる』で第30回柴田錬三郎賞を受賞。

出版者:小学館
作者:花村 萬月
出品人:
页数:368
译者:
出版时间:2014-7-25
价格:JPY 1,836
装帧:四六判
isbn号码:9784093863766
丛书系列:
图书标签:
  • 花村萬月 
  • 日本文学 
  • 寺田克也 
  • ☆ 
  •  
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「悪の爽快感」が心を蕩かす血涙必至の物語

時は戦国、下剋上の世。京都・相国寺近くある三好家の屋敷に、その男松永久秀はいた。得体の知れぬ出自でありながら、茶の湯に通じ、右筆として仕える野心家である。気に食わぬ者は容赦なく首を刎ね、殺害した女を姦通し、権謀術数を駆使して戦国大名へと成り上がっていく。さらには将軍足利義輝を斃し、東大寺大仏殿を焼き討ちにしてしまう。信長ですら畏れた稀代の怪人・松永弾正を突き動かすものは、野望かそれとも……!?

戦国時代を彗星のように駆け抜けた武将の生きざま・死にざまを、「弟」として仕えた丹野蘭十郎の眼を通して活写する。

芥川賞作家・花村萬月氏が小学館の月刊小説誌「STORY BOX」に連載した本作品は、戦国時代を舞台にした「悪とは何か」を問う新感覚時代小説。

皮膚感覚を狂わせる暴力に戦慄を覚え、匂い立つようなエロスに耽溺する物語世界はますます磨かれ、かつまた、悪業の限りを尽くす主人公を愛嬌たっぷりに描き、読了後に寂寥感すら抱かせる筆運びは圧巻です。「突き抜ける悪の爽快感」はまさに花村文学の真骨頂といえます。

〈 編集者からのおすすめ情報 〉

直木賞作家・桜木紫乃さんも感涙絶賛!!

以下の推薦コメントを寄せていただきました。

「とんがって、とんがって、まだ尖り続ける

花村萬月美学の最先端――。

悪とエロス、すべての男と女におくる魂の物語。

理解を超えて突き刺さる、

この愛と情を全身で受け止めろ!

できぬなら、愚かしく惨めに生きるしかない!」

また本作品には、「熱いうちは二流」「信じることは、怖いこと」「案ずるな。死ぬまで生きる」「沈黙は罪なのだ」「いちばん大切なのは抑えることや。待つことや」「死ぬ瞬間こそがすべて」等など、会話の中に散りばめられた“人生訓"も読みどころです。

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