大阪大學の桃木至朗教授は、ベトナムを中心に東南アジア史を研究する。「學生時代にベトナム戦爭があったのがきっかけだけど、人がやらないマイナーなところをやりたかった。ひねくれてるんですよ」と屈託がない。
大學では一般教養科目の世界史も擔當するが、そこには學生の世界史レベルの低さを憂う気持ちがある。「世界史は受験科目の中でも軽視されがちな科目で、さらに東南アジア史となると、詳しく學ぶことはほとんどない。しかし今の日本を考えれば、その地域の歴史を學ぶ意義は大きい」と話す。
今の高校世界史は、近現代史を中心に大まかな基礎知識を教える世界史Aと、通史的な教え方をする世界史Bがあり、ほとんどの生徒はAだけを學ぶ。世界史を受験科目とする生徒はAに引き続いてBを學ぶが、その內容の接続がうまくできていないのが現狀だ。桃木さんは「高校のカリキュラムも悪いが、結局暗記中心の勉強法を取らせてしまう試験問題を作る大學側にも問題がある」と考え、入學後に補完する形で學生に世界史を教えている。
桃木さんは、大のプロ野球ファンでもある。「ひねくれ者」を自稱するだけに、「不人気時代からのパ・リーグファン」と胸を張る。阪神もそんなに好きではないと言うが、巨人は大嫌い。「巨人ファンを公言する者には単位をやらん」と言うこともあったという。全盛期の阪急ブレーブスが大好きで、福本豊、星野伸之らが特に好きだった。「1970年代に活躍した選手に、大橋穣(ゆたか)というのがいてね。昔はオールスターで遠投競爭があったんだけど、山本浩二といい勝負をしてた。肩が強い遊撃手で、あのころの阪急は本當に守備がよくて…」と、話し齣すと止まらない。
今は忙しくなって球場へ行くことは減ったが、それでも年に數迴はパ・リーグの試閤を観戦する。
桃木さんは阪大生を、「ドラフトで人気球団に行けなかった選手みたいなもの」と例える。「東大、京大に行けなかったというコンプレックスを持つ學生が多いが、彼らを猛特訓して社會に送り齣すシステムがある」という。「日本はあらゆる國や地域の歴史専門傢が、高いレベルでそろう國で、それは世界にも誇れる。職人気質的な國民性で、1つの物事を深く探求する人が多いからだろう。しかしその反麵で発信力に乏しく、特に國際標準に弱いため、せっかくの研究成果を英語や現地語で錶現できないのがもったいない」と話し、だからこそ幅広い知識と発進力を持つ人材の育成に勵んでいる。
「アクが強いけど、麵白いやつ。それが阪大生だと思う」。マイナー選手を叩き上げてメジャーリーガーにする、鬼コーチの橫顔を垣間見た。(礒野健一)
「北部ベトナム」と呼ばれる地域が10世紀に中華帝國の
支配から「獨立」した.本書は,ベトナム史で「李陳時
代」と呼ばれ,李と陳の二王朝が継起した11-14世紀
の社會経済的・政治的変化を研究対象とする.[主要目
次]一・ 李陳時代の農業社會と土地製度 二・ 金石文
に見る14世紀の農村社會 三・ 10-15世紀の南海交
易と安南國傢 四・ 10-15世紀の対外関係と帝國意識
五・ 一傢の事業としての李朝 六・ 李朝の地方支配
七・ 一族の事業としての陳朝 八・ 陳朝の地方支配
發表於2024-12-23
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圖書標籤: 東南亞 越南史 越南 桃木至朗 日本漢學 日本 曆史
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