池内 紀
1940年、姫路市生まれ。東京大学人文科学研究科修士課程修了。東京大学教授を経て、現在、エッセイスト、ドイツ文学者。主な著書に、『風刺の文学』(白水社、亀井勝一郎賞)、『海山のあいだ』(マガジンハウス、講談社エッセイ賞)、『ファウスト』(集英社、毎日出版文化賞)、『ゲーテさん こんばんは』(集英社、桑原武夫賞)、『恩地孝四郎―一つの伝記』(幻戯書房、読売文学賞)、『カフカ全集』全6巻(白水社、日本翻訳文化賞)、『悪魔の話』(講談社学術文庫)など、多数。
发表于2024-12-27
戦争よりも本がいい 2024 pdf epub mobi 电子书
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ドイツ文学者として出発した著者は、たんなる独文学研究者にとどまることはありませんでした。日本文学はもとより、美術、工芸、民俗、芸能、放送文化に至るまで、幅広く日本と世界の文化を読み解き、ときに軽妙に、ときに重厚に、数多くの文章を世に問うてきました。
そのおびただしい作品の背景には、広くかつ深い読書体験があります。
本書は、現代日本の代表的な文筆家の一人である著者が、忘れがたく、ひそかに大事にしてきた、しかし一般には知られることのほとんどない幻の本の数々を、紹介するものです。
著者は、大きな物語には与しません。政治や経済を声高に語るタイプの本は、ここには登場しません。集団的自衛権も憲法9条も、表だって登場することはありません。
そうではなく、市井にあって、人知れず情熱を傾け、深い思索や高潔な境地にたどり着いた、滋味をたたえる名著と呼ぶべき本が、主役です。
たとえば、先の戦争の時代に成人とならざるをえなかった人々。無名の歌人・田部君子が詠んだ珠玉の歌。民間の饅頭博士・松崎寛雄の心意気。
はたまた、芥川龍之介が密かに思いを寄せた人を恋う悪念の詩、あるいは、江戸を自在に往来した金谷上人の痛快無比な行状記。
全129冊。「本のなかにどっさり本のある本」(まえがき)を堪能してください。
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