2015年1月、厚生労働省は認知癥の人の數は700萬人を超えるとの推計を発錶した。あと10年で、65歳以上の5人に1人は認知癥になるとの計算だ。いつまでも健康でありたいとと誰もが願い、認知癥予防に躍起になりがちだが、認知癥を避けて通ることはできない狀況まできている。これからは、認知癥と共に生きることを前提に考える必要があるのではないか。
本書は、毎日新聞生活報道部の記者たちが2014年1月から1年間、続けてきた連載「認知癥新時代」を中心に、その後の認知癥を巡る當事者や國の動きに関する記事などをまとめたものである。認知癥になっても安心して生きていける社會にするために何が必要か、私たちはどうしたらいいのか。それを考えるには、まず當事者である認知癥のご本人の聲を聞くのが一番ではないのか──そんな思いで記者たちは取材を始めた。
「認知癥になると何も分からなくなる」。一般には、まだそうした偏見が根強く殘っている。しかし、実際には、認知癥になったからといって、いきなり何もかも分からなくなるのではない。むしろ、今までできていたことができなくなっていく自分自身に苦しみ、間違いを指摘したり、無視したりする周囲の反応に傷ついているのである。取材に応じてくださった當事者の方々は皆、先々への不安を抱えつつも、生きがいを持ち、周囲の人々や地域とのつながりを大切にしながら、自分らしく生きていこうと奮闘している。考えてみれば、それは人として當たり前の行動ではないだろうか。
認知癥の人たちの生の聲が手に取るように分かるだけでなく、本人の思いに基づく醫療や介護、町づくりのあり方を考えるきっかけとなる良書。
發表於2024-11-19
認知癥新時代 2024 pdf epub mobi 電子書 下載
圖書標籤: ☆外文原版
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