リチャード R.ネルソン(Richard R. Nelson)
コロンビア大學教授。1956年にイエール大學より「マルサスの罠」に関する研究で博士號を取得。1957年からランド研究所でエコノミストとして活躍。そこで、本書の共著者であるシドニー・ウィンターと齣會う。その後、大統領経済諮問委員會スタッフなどを経て、1968年からイエール大學で教鞭を取った。1981年から86年まで、同大學社會・政策研究所(Institution for Social and Policy Studies)所長を務める。87年よりコロンビア大學教授(政治學部、國際関係學部、ビジネススクール、ロースクール)。
シドニー G.ウィンター(Sidney G. Winter)
ペンシルバニア大學教授。1964年イエール大學で博士號を取得。その後、イエール大學、ミシガン大學、カリフォルニア大學で教鞭を取り、93年よりペンシルバニア大學ウォートンスクールで経営學を教えている。99年より同経営政策・戦略・組織センターのディレクター。その他、ランド研究所エコノミスト、大統領経済諮問委員會スタッフ、General Accounting Officeの主任エコノミストを歴任。2001年から05年まで、國際シュンペーター學會副會長。
20世紀後半を代錶する経済學〈現代の古典〉、邦訳成る。
▼20世紀後半を代錶する経済學の古典的理論書An Evolutionary Theory of Economic Change,The Belknap Press of Harvard University Press, 1982の翻訳。
▼ 技術革新が進み、経済社會の急速な変化によって將來の予測がより難しくなるなか、本書は「進化理論」を基に経済・社會のダイナミックな変動の解明のための理論を構築し、社會科學の新しいプラットフォームを提示している。齣版以來、本書の影響は、経済學に留らず、社會學、政治學、経営學、歴史研究など、社會科學のほぼ全領域、さらには進化理論そのものへと拡がったのである。
目次:
日本語版への序文
はじめに
第Ⅰ部 概観と本書のねらい
第1章 序章
1. 議論されるべき概念――“正統派的”と“進化理論的”
2. 進化理論的モデル化
3. 本書のプラン
第2章 進化理論の必要性
1. 正統派による経済変動の取り扱いの不適切さ
2. 診斷と処方箋
3. 進化理論の味方と先人
4. 経済學における実りある理論化の性質
第Ⅱ部 経済進化理論の組織論的基礎
第3章 現在の正統派理論の基礎
1. 企業の目的
2. 生産集閤と組織の能力
3. 最大化選択という行動
第4章 スキル
1. プログラムとしてのスキル
2. スキルと暗黙知
3. スキルと選択
4. スキルを錶す名稱の有用性
5. 範囲の曖昧さ
6. ビジネスマンのスキル
第5章 組織の能力と行動
1. 組織的記憶としてのルーティーン
2. 一時的休止狀態としてのルーティーン
3. 目標としてのルーティーン――管理、再現、そして模倣
4. ルーティーンとスキル――その類似性
5. 最適なルーティーンと最適化のルーティーン
6. ルーティーン、ヒューリステッィクス、そしてイノベーション
7. 要約――遺伝子としてのルーティーン
第Ⅲ部 教科書的経済學の再考
第6章 淘汰均衡の靜學
1. 経済淘汰過程の特性を把握する
2. 経済的淘汰のモデル
3. 複雑さと潛在的な問題
第7章 市場條件の変化に対する企業と産業の反応
1. 企業と産業の反応の説明
2. マルコフモデルと要素代替
3. それがどのような違いをもたらすのか
付録
第Ⅳ部 成長理論
第8章 新古典派成長理論――批判的検討
1. 経済成長の殘差による説明
2. 経済成長理論への進化理論的アプローチの必要性
第9章 経済成長の進化モデル
1. モデル
2. シミュレートされた経済の成長の記録
3. 実験
4. 要約と結論
第10章 純粋な淘汰過程としての経済成長
1. 経済発展と後発性――技術が二つのときの進化モデル
2. 多くの技術と変數のインプット
第11章 探索と淘汰に関するさらなる分析
1. 探索戦略とトポグラフィー
2. 淘汰の環境
3. 要約
第Ⅴ部 シュンペーター的競爭
第12章 動學的競爭と技術進歩
1. シュンペーター的理論の複雑な構造
2. モデル
3. 特別なケースにおけるモデルの展開
4. イノベーションと模倣の間の競爭シミュレーション
付録1
付録2
第13章 シュンペーター的競爭下で集中を促進する力と抑製する力
1. 仮説と実験の設定
2. 結果
3. 結論とまとめ
第14章 シュンペーター的トレードオフ再考
1. トレードオフと政策ツール
2. 実験
3. シミュレーション結果
4. 政策的実証的含意
第Ⅵ部 経済厚生と政策
第15章 進化理論的視點による規範的経済學
1. よく知られた問題の再考
2. 厚生経済學の標準的問題の再評価
第16章 公共政策の進化と理論の役割
1. メカニズムとアクター
2. 政策形成における分析の役割
3. 産業における研究開発に対する政府の政策
第Ⅶ部 結語
第17章 本書を省み,將來を展望する
1. 本書を省みる
2. 経済學の知的自己完結性についての補足
3. 將來を展望する
訳者あとがき
參考文獻
發表於2024-12-27
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圖書標籤: 經濟學 納爾遜 演化經濟學 溫特
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