1961年橫浜に生まれる。 1988年に國際基督教大學大學院比較文化研究科修士課程修瞭後、成城大學大學院文學研究科美學美術史専攻博士課程後期に入學。 1993年に単位取得退學。1985年から1年間、スイス國立ベルン大學哲學・歴史學部に留學、1988年から2年間、北京大學考古係に留學。 1998年博士(文學)取得。現在、築波大學蕓術係教授。
――「安史の亂」によって國內が大混亂に陥る以前、中國仏教美術は西安を中心にその頂點に達し、彫刻や絵畫作品は、完成した様式、形式を獲得した。またそれが統一様式、形式となり、各地で類似した像が多數造られ、北魏後期に始まった地域性がここにおいて解消された。もっとも華やかなこの時期の中國仏教美術史研究は、日本においても中國においても盛んで蓄積が多く、多くの問題がすでに解決されている」というのが、筆者の唐仏教美術に対する漠然とした印象であった。しかし、実際に自らこの時期の仏教美術研究をしてみると、果たして統一様式、形式なるものが、本當に存在するのか、そもそも何をもって統一様式、形式とするのかという問題が生じただけでなく、基本的でありながら定説のない重要な問題が、未だ少なからず存在していることに気づくようになった。そのひとつに時代區分の問題がある。(以上、本書「序」より)
本書は、『雲岡石窟文様論』(2000年)、『中國仏教美術と漢民族化―北魏時代後期を中心として』(2004年)、『中國仏教造像の変容―南北朝後期および隋時代』(2013年)につづく、著者の第4冊目の研究書となる。
本書では、敦煌莫高窟、龍門石窟といった大規模な石窟はもちろんのこと、中國各地に點在する仏教美術をも視野に入れ、現存(または寫真資料)する仏教美術作品を分析精査することにより、作品の整理、編年を行い、その結果を比較し総閤することで、唐前期の仏教美術の様相を明らかにすることを目的とする。このことが、唐前期における初唐期と盛唐期武俠美術の性格の違いの理解に繋がり、時代區分にゆれる則天武後期の評価を可能にした。
さらに唐前期のどの時期に仏教美術錶現が頂點に到達したか、またそれらの様式およびそれを具現するための形式が、仏の姿の真の錶現として人々に受容され、全國規模の「統一様式、形式」として成立したかどうかなどの問題を明らかにする。
發表於2024-11-17
中國仏教美術の展開: 唐代前期を中心に 2024 pdf epub mobi 電子書 下載
圖書標籤: 藝術史 日本漢學 佛教史 敦煌 曆史 八木春生 佛教 中國研究
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