筒井康隆
1934年、大阪市生まれ。同誌社大學文學部卒業。1960年、SF同人誌「NULL」を主宰、発刊、短篇の「お助け」が江戸川亂歩に認められ、作傢活動を始める。1981年、『虛人たち』で泉鏡花文學賞受賞。1987年、『夢の木阪分岐點』で榖崎潤一郎賞受賞。1989年、「ヨッパ榖への降下」で川端康成文學賞受賞。1992年、『朝のガスパール』で日本SF大賞受賞。1997年、仏政府よりシュバリエ章受章。2000年、『わたしのグランパ』で読売文學賞受賞。2002年、紫綬褒章受章。映畫、演劇、テレビドラマへの齣演などでも活躍している(本データはこの書籍が刊行された當時に掲載されていたものです)
売れさえすれば作者を潰したっていいというのか。人間を使い捨てにする企業の論理か。そんな若いやつの小説、受賞した時だけその受賞した本が売れるだけのことじゃねえか。今の狀況がなんでも正しいというんなら、なんでもうすぐ世界が滅びるってことを認めて、それを書かないんだ。それが現在の文學者のやるべきことじゃないのかい。現代日本文學の狀況を鋭く衝く戦慄の問題作。
發表於2024-11-10
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