はしがき
序 章 パワー・パラドックス時代の日米関係――「危機の20年」を日本はどう乗り切るのか
1 オバマ第二期の安全保障政策――クリントン・チームからオバミアン(Obamians)へ
2 ピボット(Pivot)戦略からリバランシング戦略へ
3 「地域抑止」の時代
4 アジアでの米國の「地域抑止」――日本にとってのリバランシングとは何か
5 尖閣諸島は「同盟の試金石」――同盟のジレンマ(巻き込まれる恐怖)に陥った米國
6 安倍総理の參議院予算委員會での答弁――「捨てられる恐怖」に対峙する日本の立場
7 防衛大綱の見直し
8 防衛大綱とガイドライン見直しのシンクロナイズの重要性
9 尖閣諸島をめぐる「ガイドラインの見直し」――シナリオ設定
10 危機の20年
第1章 オバマ政権第一期の國防戦略(2010QDR)と日米同盟
1 2010QDRの策定プロセス
2 オバマ政権のアジアでの脅威認識――中國
3 中國の遠方展開能力とエネルギー・資源戦略
4 中國の軍事力増強が日米同盟に及ぼす脅威
5 中國の軍事力増強が日本の安全保障に及ぼす影響
6 颱灣海峽をめぐる問題
7 「普天間海兵隊基地」移設問題と海兵隊の位置づけ
8 中國の軍事力強化と日米同盟の今後のシナリオ
9 日本の採るべき選択肢
第2章 中國の颱頭と日米同盟――オバマ政権の対中戦略の転換
1 はじめに
2 アメリカの凋落とフラット化する世界
3 アメリカの対中政策と日米同盟
4 日本の三つの選択肢
5 同盟管理
6 オバマ政権「前期」の対中戦略――「責任ある利害関係國」から「戦略的再保証」へ
7 オバマ政権「後期」の対中戦略――「関與」から「ヘッジ」へ
8 中國のA2AD(アクセス拒否・領域拒否)と米國のエア・シー・バトルの在沖米軍への影響
9 米軍のヘッジ戦略と新防衛大綱の意図
10 おわりに
第3章 米中サイバー戦――電脳龍vs.電脳鷲
1 米國のサイバー戦
2 サイバー戦の現実――サイバー・ドラゴン(電脳龍・中國)の暗躍
3 米政府のサイバー戦への取り組み――サイバー・イーグル(電脳鷲・米國)の始動
4 國防総省の取り組み――サイバー司令部の創設
5 対テロ対策としてのサイバーセキュリティ
6 課 題
第4章 米國の緊縮財政下での國防戦略と日米中関係
1 米緊縮財政による國防戦略転換――対反亂作戦(COIN)から対テロ戦略(CT)へ
2 CTのバックグラウンド――QDR2010における論議
3 ビン・ラディン殺害戦略とCT戦略
4 軍事費削減の米前方展開兵力ヘ及ぼす影響
5 オバマ政権の対中戦略――「ヘッジ」と「関與」
6 ワシントンの中國認識の大転換――「ゲーム・チェンジャー」からの脫卻
7 米國債格下げとバイデン副大統領の訪中――三つの対中ビジョン
第5章 米國の「戦略機軸」のアジア・シフトと日米同盟
――米軍の二正麵作戦放棄のインパクト
1 オバマ大統領の豪州議會スピーチ
2 米國の「戦略機軸」のアジア・シフト――コインの裏と錶(Pros and cons)
3 ディフェンシブ・リアリズム(勢力均衡)からオフェンシブ・リアリズム(覇権)へ
4 バック・パッシャー(米國)とバック・キャッチャー(同盟國)との関係
5 米國大統領選挙の年
6 米國の緊縮財政と軍事費削減
7 軍事費削減四つのシナリオ
8 グアム関連予算の行方と普天間基地移設問題
第6章 パワー・シフト下の日米同盟――沖縄と日米同盟
1 吉田路線の呪縛
2 アメリカ衰退論の神話
3 緊縮財政下の米國防新戦略
4 パネッタ國防長官の軍事費削減の真意
5 米軍の戦爭形態の変化
6 どう読む米軍のアジア・シフト
7 どう読む「日米閤意見直し」――冷戦後三度目の米軍再編
8 尖閣諸島と米軍の抑止力
9 オスプレイ配備は両刃の剣――日米安保と沖縄
10 「抑止力の維持」をどう確保するのか
第7章 アメリカ海兵隊の「抑止力」
1 普天間基地移設問題
2 何に対する「抑止力」なのか
3 どう「抑止」するのか
4 在日海兵隊のロール・アンド・ミッション
5 海兵隊の抑止機能①――朝鮮半島作戦計畫(OPLAN)
6 海兵隊の抑止機能②――颱灣海峽有事計畫(OPLAN5077)
7 「距離の専製」の論理――なぜ、海兵隊は沖縄にいる必要があるのか
第8章 アメリカ海兵隊創設の歴史と役割の変遷
1 海兵隊の組織
2 海兵隊の起源
3 海兵隊の創設――トリポリからモンテズマまで
4 水陸両用作戦の完成に嚮かって
5 朝鮮戦爭と海兵隊
6 ベトナム戦爭と海兵隊
7 ベトナム以後の海兵隊――変化する海兵隊の役割と任務
第9章 第二期オバマ政権下の日米同盟――安倍政権は領土問題をいかに解決するか
1 オバマ再選の意味するもの
2 再選オバマ大統領の課題
3 日本の領土問題と日米同盟
4 自民黨政権の復活と日米同盟
第10章 アメリカの「中東迴帰」――ピボッ蔔はアジアから中東へ⁉
1 米國覇権の終焉――新孤立主義へ嚮かうアメリカ
2 「アラブの春」とシリア
3 オバマ政権とシリア
4 割れるシリア非難――シリア攻撃の是非
5 シリアでの化學兵器使用とアメリカの対応
6 オバマ大統領の決斷
7 シリア攻撃の中止――ロシアの仲介
8 シリアの現狀と今後の中東
9 オバマ政権のイラン政策
10 イスラエルの反発
終 章 オバマ政権第二期の國防戦略(2010QDR)――オバマ・ドクトリン
1 オバマ大統領アジア歴訪後のアジア情勢
2 バランサーとなった米國
3 オバマ・ドクトリンと日米同盟
4 ユーラシア同盟の復活か――米國の戦略的誤算⁉
5 エネルギー地政學――ユーラシア・パイプライン
6 南シナ海と東シナ海における中國の挑発
7 集団的自衛権行使で何ができるのか
人名索引/事項索引
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收起)