1998年青山學院大學大學院文學研究科博士後期課程退學。1998年~2000年東京大學大學院総閤文化研究科・教養學部助手。2000年~信州大學教育學部助教授。専攻分野は國文學史(本データはこの書籍が刊行された當時に掲載されていたものです)
本書は、『河海抄』が成り立たせた『源氏物語』とそのゆくえについての考察である。
『源氏物語』について、近代的な読みの製度(わたしたちにとっての『源氏物語』)をいったん括弧に入れ、『河海抄』がどのような知のうちに『源氏物語』を成り立たせていたかを明らかにする。
『河海抄』は、さまざまな史実や文獻を挙げているだけのようにも見えるが、その例の列挙によって、『源氏物語』にいわば息を吹きこむ。それを、「注釈史」、「享受史」と言うのは正しくないであろう。『河海抄』の『源氏物語』と言うべきであり、それを見屆けることから、それぞれの時代にそれぞれの意味をもってあった『源氏物語』(更新されてゆく『源氏物語』)として見ることに導かれる。そこから、それとは異なるものとしてある近代以降の、わたしたちにとっての『源氏物語』を問うことにもなる。
本書は、『河海抄』の知のありようを當時の文脈にそくして照らし齣すことによって、テキストの受容、流布、また、歴史意識等をめぐる従來の通念を再検討しつつ、『河海抄』の『源氏物語』をあらわしだすことを試みたものである。
發表於2024-11-06
『河海抄』の『源氏物語』 2024 pdf epub mobi 電子書 下載
圖書標籤: 日本 詩歌 日本文學 思維 曆史
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