■著者紹介:竹下節子 Setsuko Takeshita▲
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1976年東京大学比較文学比較文化修士課程修了。以後パリ大学、高等研究所でカトリック史、エゾテリスム史を専攻。比較神秘思想を感性、知性、霊性の統合的な観点から研究し、魂の癒しの可能性を今日的なメッセージとして発信する。
パリでは執筆活動、教育活動とともに、国際交流サロンを主宰してアーティストを支援するかたわら、みずからも室内楽アンサンブルのメンバーとして演奏活動を続けている。
著書は『パリのマリア』『ヨーロッパの死者の書』『聖女伝』『ローマ法王』(以上筑摩書房)、『奇跡の泉ルルド』(NTT出版)、『ジャンヌ・ダルク』『聖母マリア』(以上講談社)、『聖者の宇宙』(青土社)、『さよならノストラダムス』『カルトか宗教か』『不思議の国サウジアラビア』『テロリズムの彼方へ、我らを導くものは何か』(以上文芸春秋)、『からくり人形の夢』(岩波書店)など多数におよぶ。
发表于2024-11-29
バロックの聖女 2024 pdf epub mobi 电子书
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癒しのエクスタシー
悪魔憑きも、狂女も、役立たずも、野心家も、
いびつな生を過剰に生きぬいて、救われた。
やり遂げるパワーをひきだす文化の秘密に迫る。
■目次より▲
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1 聖者に尊敬された悪魔憑き マリー・デ・ヴァレ(1590-1656)の物語
悪魔憑きから聖女へ
イエスとマリアの修道会
ヨブの嘆きとともに
棺から立ちのぼる芳香
2 イエスと心臓を取り替えた聖女 マルグリット・マリー(1647-1690)の物語
聖なる臓器信仰のルーツ
イエスの血まみれの心臓
マルグリット・マリーの官能的ヴィジョン
3 狂気をパフォーマンスにした聖女 虚無のルイーズ(1639-1694)の物語
過剰な女性の典型
マグダラのマリアに嫉妬する
ルイーズとギヨエの死の舞踏
4 ルーダンの悪魔憑きの銀河系 天使のジャンヌ(1602-1665)の姉妹たち
サタンの世紀
その1 マルト・ブロシエの場合
アクロバティックな狂態
悪魔憑きの弾圧から救済へ
その2 マドレーヌ・ドゥマンドルの場合
告解師が悪魔として糾弾される
サバトは本当にあったのか
その3 ジャンヌ・デ・ザンジュ(天使のジャンヌ)の場合
歴史的事件ルーダンの悪魔憑き
悪魔払いのパフォーマンス
ヒステリー患者とジャンヌの違い
体の各部に住む悪魔
天使と悪魔のイメージ
一般信者もまきこむ騒ぎ
後の太陽王ルイ14世を祝福する
修道院長ジャンヌと告解師の危険な関係
その4 マドレーヌ・パヴァンの場合
悪魔と天使の黄昏
その5 魔女たちの末路
聖性を失う魔女たち
5 ヴェルサイユの聖女 ルイーズ・ド・ラ・ヴァリエール(1644-1710)の物語
王と神のあいだ
ルイ14世とルイーズの純愛
寵姫たちのかけひき
性の恍惚から「聖」の恍惚へ
6 超能力の聖女 アニエス・ド・ランジャック(1602-1634)の物語
黒い聖母に守られて
殉教処女の憧れ
イエスの声を聞く
尊敬と非難のはざまで
体が燃えるように熱くなる
アニエスとオリエの霊的関係
死後もつづく癒しの奇跡
やり遂げるパワーをひきだす文化
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