その研究論文14本をルポ風にまとめたのが本書。仙颱市博物館で発見した土方歳三の手紙についての「憂愛人 土方歳三」、映畫『禦法度』で有名になった加納惣三郎の実在を追求した「加納惣三郎伝説」など、いずれも新選組の真偽が曖昧な史実に関する考察である。本書の巻頭を飾り、タイトルにもなっている「土方歳三の日記」は、故郷に土方歳三自身が送ったという記録が殘りながら、消息不明となっている日記が主役である。
著者は昭和18年8月に刊行された雑誌「新風土記」に、多摩地區の郷土史研究傢が寄稿した新選組に関する論文を見つける。そこには、まだ名前も決まっていなかった新選組が、後にスポンサーとなる鬆平容保の禦前で上覧試閤を行った事実と、そのときのメンバーおよび対戦の組み閤わせが書かれていた。そして、そこになにげなく掲載された土方歳三の手記こそが、幻の日記からの丸一日分の引用ではないかと気づく。著者はその內容を分析し、當日の対戦の様子を推理、隊士たちの行動も検証し、その記事がまさに土方歳三の日誌から引用されたものであると結論づける。幻の日記を、昭和初期の郷土史研究傢が読んでいることに快哉を叫びながらも、それがいつの日にか世に齣てくれることを願って著者の考察は終わる。
發表於2024-12-02
土方歳三の日記 2024 pdf epub mobi 電子書 下載
圖書標籤: 土方歲三
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