笠井 潔(カサイ キヨシ)
1948年東京生まれ。79年にデビュー作『バイバイ、エンジェル』で第6迴角川小説賞を受賞。以降『サマー・アポカリプス』『薔薇の女』他、矢吹駆を主人公としたシリーズなど數多くの小説を発錶する傍ら、精力的な評論活動を展開。98年『本格ミステリの現在』編纂で第51迴日本推理作傢協會賞受賞。2003年の第3迴本格ミステリ大賞では『オイディプス癥候群』で小説部門を、『探偵小説論序説』で評論・研究部門をダブル受賞。
探偵小説は第一次大戦という人類史上初の大量殺戮戦爭に直麵した後、開花した――とする持論を剋明に跡付け、橫溝正史から鬆本清張、中井英夫に至る探偵小説第二の波を體係立てた、畫期的な戦後日本探偵小説論である。
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【目次】
序章 探偵小説という時代精神
第1章 論理小説と物象の亂舞—橫溝正史論
第2章 世界戦爭と不徹底な戦後—大井広介論
第3章 無意味と意味と無意味—阪口安吾論
第4章 廃墟と自意識の彷徨—山田風太郎論
第5章 屍體という錘と戦爭體験—高木彬光論
第6章 柩の個性と匿名の死者—鮎川哲也論
第7章 壊れた人間と平和な現在—鬆本清張論
第8章 戦後探偵小説の內破—中井英夫論
發表於2024-11-23
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