第111迴(平成6年度上半期) 直木賞受賞
かれらも祖國のために戦ったのだから―。
大正初め、第一次大戦でドイツに宣戦布告した日本は、中國大陸で多數のドイツ人を俘虜とし、日本に送った。多くの収容所は過密で環境は劣悪だった。そんな中、徳島の闆東収容所では例のない寛容な処遇がなされた。ドイツ人俘虜によるオーケストラを結成。日本人將兵・市民とドイツ人俘虜との交歓を実現した。闆東収容所の所長、真のサムライと讃えられた會津人・鬆江豊壽。なぜ彼は陸軍の上層部に逆らっても信念を貫いたのか。そこには、國のために戦ったにもかかわらず明治にあって辛苦をなめた會津齣身者としての思いがあった。國境を越える友愛を描いた直木賞受賞作。。
二ほかに戊辰戦爭での結城藩の戦いを描く「臥牛城の虜」、會津による薩摩邸焼き討ちの逸話「甘利源治の潛入」を収録。
發表於2024-11-23
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圖書標籤: 直木賞 日本語 日本文學
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