ミリオンセラー『四日間の奇蹟』と並稱される著者の代錶作『君の名殘を(上・下)』。
平安末の動亂期にタイムスリップした高校生男女2人を主人公とした本作以來、溫めてきた歴史連作集がついに完成。
鎌倉將軍傢の死をめぐる幻想譚で構成された本書『黃蝶舞う』である。
頼朝・頼傢・実朝の三將軍をはじめ、源傢の貴人たちの死は歴史の暗いベールに覆われている。
著者は史実を丹念に踏まえながら、獨自のミステリアスな物語世界を織り上げていく。
北條政子と長女・大姫の真夏の光景を切り取った「空蟬」。頼朝の死をめぐる因縁を描く「されこうべ」。
修禪寺物語に想を得た「雙樹」。殺される側実朝と殺す側である頼傢の遺児・公暁それぞれの生涯をたどる「黃蝶舞う」と「悲鬼の娘」の5編を収録。
各々獨立した作品として成立しながら相互が共鳴しあい、妖しき闇の世界を映す絢爛たる絵巻となった。
本格的時代小説は初挑戦ながら、確かな筆緻に支えらた傑作。
真夏の母娘の光景を切り取った「空蟬」。初代將軍頼朝にまつわる因縁を描いた「されこうべ」。修禪寺物語に想を得た「雙樹」。そして鶴岡の慘劇を軸に対を為す、殺される側実朝と殺す側である頼傢の遺児公暁のそれぞれの生涯をたどった「黃蝶舞う」と「悲鬼の娘」。各々が獨立した作品として成立していながら互いに複雑に絡み閤い、やがて妖しくも美しき闇の世界を映した絵巻を織り上げていく。確かな筆緻に支えられた異色の歴史連作集。
發表於2024-12-02
黃蝶舞う 2024 pdf epub mobi 電子書 下載
圖書標籤: 日本 小說
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