1961年、大阪府生まれ。京都大學文學部卒業後、同大學大學院文學研究科東洋史學専攻博士課程単位取得退學。現在、京都大學大學院文學研究科助教授。専攻は中國近世史。主な論文に「士大夫のノルムの形成――南宗時代」(『東洋史研究』、1995年)、「江南史の水脈」(岩波講座『世界歴史11』、1997年)などがある。
「上に天堂あり、下に蘇杭あり」―。その昔、蘇州・杭州の富、美、快楽を稱え、地上の天國と謳われた江南。空前の書畫骨董ブーム、繁栄する齣版業、硃子學の興隆。芳醇かつ猥雑な都市文化が生み齣した中國史上の南の豊かさを解き明かす。
中砂明徳『江南──中國文雅の源流』(講談社選書メチエ、2002年)は、南宋の成立以降、北方から移植されて花開いた江南文化が、南北関係の中でなぜ優位になっていったのか、その過程を考察する。都市経済の発展によって社會的流動化が進み、広域的な人の動きが現れる。江南の地における美術市場の形成、齣版の普及などの要因はさらに全國規模に押し広げられていく。蘇州の雅、福建の俗という対比が興味深い。
發表於2024-11-30
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