時は寛政の改革の世、版元の若旦那二三は、蕓者卯兵衛の部屋で見た役者絵に魅入られる。斬新な構図、デフォルメの奇抜さ。絵師の正體を探る內に、幕府と禁裏を揺るがす大事件が浮かび上がり…。芝居、黃錶紙、川柳、相撲、手妻にからくりなど、江戸の文化と粋を描き、著者の全てを注いだ傑作長篇、待望の復刊。
「誹風柳多留」の闆元二代目・花屋二三が馴染みの女の部屋で偶然目にしたそれは、かつて見たこともない程強烈な役者絵だった。しかも役者は行方知れずの菊五郎。誰が、いつ描いたのか。上方と江戸を結ぶ大事件を軸に江戸の文化と粋を描いた時代小説。
發表於2024-12-23
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圖書標籤: 泡阪妻夫
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