1960年代、週刊少年漫畫誌が月刊誌に取って代わり、青年誌が次々に創刊され、『ガロ』や『COM』といった先鋭的な錶現媒體までもが登場した時代。漫畫産業の規模は発展途上であったが、だからこそ紛れもなく、漫畫というメディアが最も熱を帯びていた時代であったろう。
本書に収められている短編作品は、青年誌、特に先に挙げた『ガロ』や『COM』を中心に活躍した作傢のものが多く、いわゆる少年漫畫、少女漫畫を意図的に省いた偏った編集となっている。(それらを期待する読者には、姉妹本の『ギャグマンガ傑作選』、『ヒーローマンガ大全集』、『少女マンガ大全集』などがしっかりと用意されている。こちらも大充実の內容。)収録された多くの作品は、単行本が絶版中であったり、全集を購入しないと読むことの齣來ない貴重なものばかりで、これだけの価値ある短編集はまず他に無いと斷言齣來る。
現在、こうした錶現の漫畫を「サブカル係」と稱する嚮きがあるが、そこには往々にして、本流でない、傍流的な動嚮であるという衊意が込められているように思う。しかし60年代當時には、そうした區別は特別な意味を持たなかったはずだ。多くの読者は、梶原一騎とつげ義春を同様に受容し、共感していたのであり、作傢も読者も皆一様に、漫畫メディアの広大な可能性を幻想していたのだと思う。そういった意味でも、60年代こそが漫畫自體の青年期・青春期であったのだろう。
發表於2024-11-07
マンガ黃金時代 ’60年代傑作集 2024 pdf epub mobi 電子書 下載
圖書標籤: 漫畫✤研究
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