发表于2024-12-24
『楚辞』と楚文化の総合的研究 2024 pdf epub mobi 电子书
图书标签: 楚辞 楚文化
http://www.kyuko.asia/book/b166012.html
【序―「信屈」「疑屈」を超えて―】より(抜粋)
本書は 2009 年度から2012 年度まで4年間に亙る文部科学省科研費・基盤研究(B)一般「中国古代戦国 期における楚文化の学際的研究─中原との関わりに着目して─」の研究成果をまとめたものである。
本書に収めた論文は、「『楚辭』の発生」「『楚辭』の展開」「『楚辭』の伝承」の3つの視点から『楚辭』文学の本質に迫ったものである。「Ⅰ『楚辭』の発生」には、近出の出土資料などの新資料を駆使し、『楚辭』がいかにして、どのような目的を持って生まれてきたかを探る論考5篇を収める。「Ⅱ『楚辭』の展開」には、『楚辭』の作品群が戦国期から漢に至るまでにどう展開したかを、出土資料・伝世文献・語学の各方面から探る論考5篇を収める。「Ⅲ 『楚辭』の伝承」には、『楚辭』やその注釈に表現されている楚国や屈原のイメージの分析を通じて、『楚辭』がどのように伝承されていったかを探る論考3篇を収める。
これらの論考で『楚辭』の主要作品はおおよそカバーしており、その排列は3 つの視点の順であると同時に、ほぼ『楚辭』の諸作品の時代順にもなっていて、立体的な構成となるよう工夫している。すべて13篇の論文の中心近くに位置する石川三佐男「古代楚王国国策と考古出土資料から見た楚辭文学の発生と展開」は本書の根幹をなすものであり、当プロジェクト最大の成果と言えるものである。そこで主張されている、楚国の「国策」という観点から『楚辭』を見直すという基本方針は、メンバー皆が共有しているものであるが、本書の論文の中には「国策」の観点により直接的に迫る論文もある一方、政治とは直接かかわらない主題を追究した論文もある。13 名の執筆者の間には当然それぞれに分野の違いや研究の積み重ねがあるし、その拠って立つ方法も様々である。先に「立体的」と言ったのはそうした立場の違いも含めてのことであり、それこそが冒頭で述べた「分野や方法論の枠を超えてそれらを有機的に融合させた研究」という当プロジェクトの眼目なのである。
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