序 章
第一章 「香道の祖」三條西実隆についての再検討
第一節 禁中の香會
第二節 実隆邸の香會と宗祇
第三節 香木・薫物の贈答
(1)実隆への香木の贈答
(2)実隆への薫物の贈答
(3)実隆への焼香・線香の贈答
(4)実隆への薫衣香の贈答
(5)実隆への追儺香の贈答
第四節 三條宗傢の薫物調閤
第二章 「香道誌野流の祖」誌野宗信についての再検討
第一節 土倉「誌野」
第二節 酒屋「誌野」―戦國期『押小路傢文書』から―
第三節 伝書・記録の中の「誌野」―『名香閤』・『室町殿行幸禦飾記』・『山上宗二記』―
(1)『名香閤』の「誌野」
(2)『室町殿行幸禦飾記』と「誌野」
(3)『山上宗二記』の「誌野」
第三章 応仁の亂後の禁中香會―『お湯殿の上の日記』にみられる香會記事―
第一節 後土禦門天皇期
第二節 後奈良天皇期
第三節 正親町天皇期
第四節 後陽成天皇期
第五節 後水尾天皇期
第四章 禁中香會にみられる組香の形態―十炷香と係図香―
第一節 十炷香の方法―有試十炷香・無試十炷香―
(1)十炷香記録の検討
(2)有試十炷香専用香劄の存在
第二節 係図香の方法
(1)多種の係図香の実踐記事
(2)多種の係図香図の存在
(3)香木の準備方法
第五章 源氏香の誕生
第一節 「源氏香」の名稱の登場―近衛政傢の日記―
第二節 「香図」に『源氏』の名を付ける―近衛尚通と細川高國―
第三節 近衛尚通が名付けた「香図」銘の可能性
第六章 天皇に対する香木の獻上―『お湯殿の上の日記』から―
第一節 後土禦門天皇期
第二節 後奈良天皇期
第三節 正親町天皇期
第四節 後陽成天皇期
第五節 霊元天皇期
第七章 蘭奢待の獻上と下賜
第一節 蘭奢待獻上―『実隆公記』から―
(1)蘭奢待の名―「公惠僧正書狀」からー
(2)後土禦門天皇への蘭奢待獻上
第二節 蘭奢待下賜―『お湯殿の上の日記』・『後奈良天皇宸記』から―
(1)畠山義総への蘭奢待下賜
(2)畠山義総へ再度の蘭奢待下賜
第三節 蘭奢待贈答・獻上・下賜―『言継卿記』・『言経卿記』から―
(1)山科言継から古河治部少輔光傢へ
(2)織田信長から正親町天皇へ
(3)後奈良天皇・正親町天皇から山科傢へ、山科言経から徳川傢康へ
第八章 天皇からの薫物・匂い袋下賜―『お湯殿の上の日記』から―
第一節 後土禦門天皇期
(1)後土禦門天皇の薫物下賜
(2)後土禦門天皇の匂い袋下賜
第二節 後奈良天皇期
(1)後奈良天皇の薫物下賜
(2)後奈良天皇の匂い袋下賜
第三節 正親町天皇期
(1)正親町天皇の薫物下賜
(2)正親町天皇の匂い袋下賜
第四節 後陽成天皇期
(1)後陽成天皇の薫物下賜
(2)後陽成天皇の匂い袋下賜
第五節 後水尾天皇期
(1)後水尾天皇の薫物下賜
(2)後水尾天皇の匂い袋下賜
第六節 霊元天皇期
(1)霊元天皇の薫物下賜
(2)霊元天皇の匂い袋下賜
第九章 中世後期の香道具・灰
第一節 聞香爐
第二節 灰・炭団
第三節 火道具・銀葉
結 章
初齣一覧/あとがき/索引(人名・事項)
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收起)