緒 論 明末清初より国民政府へ
前 篇 清末洋関の起源
第1章 市舶司から海関へ
—— 明清易姓と中国対外体制の再編
はじめに
1 明朝の海上交易の管理とその変遷
2 明末の貿易政策とその理念
3 清初の朝貢と海禁
4 開海と設関
5 牙行と海関
小 結
第2章 清代西洋貿易の徴税機構
—— 保商制度を中心として
はじめに
1 保商制度の前提
2 保商制度の展開と外洋行・公行
3 保商制度の破綻
小 結 —— アヘン戦争から南京条約へ
補 論 広東洋行新考
はじめに
1 洋行名比定
2 「総行」 をめぐって
3 乾隆以後の展開
小 結
第3章 清末粤海関の展開
—— 広州における洋関設立
はじめに
1 広東貿易の徴税構造
2 南京条約前後の徴税機構
3 1850年代における変化
4 アロー戦争と洋関の設立
小 結
第4章 江海関と外国人税務司制度の創設
はじめに
1 南京条約と夷税の設定
2 上海における夷税徴収機構の形成
3 江海新関の徴税機構と外国人税務司制度
4 外国人税務司制度と外国商人
5 上海の夷税と釐金
小 結
附章1 開港と朝貢のあいだ
—— 五港開港時代の福州を中心に
はじめに
1 福州の開港
2 福州の内国交易
3 琉球の朝貢貿易をめぐって
4 イギリスの中国貿易と福州の茶貿易発展
おわりに
後 篇 洋関の展開と中国近代の財政経済
第5章 清末における総税務司の成立について
はじめに
1 アロー戦争と外国人税務司制度
2 清朝側の態度
3 総税務司の設置
4 総理衙門と総税務司
5 夷税から洋税へ
6 洋関をめぐる清末の外交と政治
小 結
第6章 清末財政と借款の展開
—— 洋税と中央財政の創出
はじめに
1 清末財政における中央・地方と洋税
2 洋税と借款
3 西征借款の成立とその影響
4 西征をめぐる財政と借款の再開
5 借款と胡光墉
6 胡光墉以後の金融業と借款
小 結 —— 日清戦争から辛亥革命へ
第7章 北洋軍閥時期における総税務司の役割
—— 関税収入と内外債を中心に
はじめに
1 辛亥革命の衝撃
2 1910年代の内債と総税務司
3 関余と整理内債の成立
4 総税務司の位置の変容
5 総税務司と民国の政治・経済
小 結
第8章 1920年代中国の内債問題
はじめに
1 1920年代初頭の内債
2 整理内債の位置と確立
3 「公債風潮」 の発生とその構造
4 恐慌防止の模索と総税務司への不満
5 国民政府の興起とアグレンの罷免
小 結
附章2 『關税紀實』 にみる国民政府の財政経済
はじめに
1 1920年代後半の情勢と 『關税紀實』 の刊行
2 第2版と第3版のあいだ —— 北京政府時代の内債をめぐって
3 第2版と第3版のあいだ —— 国民政府の内債政策をめぐって
おわりに
· · · · · · (
收起)