1955年1月生
1990年3月 東京都立大學大學院人文科學研究科博士課程(國文學専攻)満期退學
1994年1月 博士(文學) 東京都立大學
研究內容
日本十九世紀小説専攻。江戸時代後期小説の中で最も格調の高かった『南総裏見八犬伝』に代錶される江戸読本(えどよみほん)を中心とし、草雙紙などの戯作に関する書誌學的基礎研究をも踏まえて、江戸から明治初期に至る齣闆システムの中で、どのように小説が書かれ、そして読まれたかという〈享受史〉に力點を置いた研究をしている。
また、日本文學を十九世紀という括り方で捉えてみると、明治初期戯作も視野に入れることが不可欠であり、最近は仮名垣魯文(鈍亭魯文)や高畠藍泉の殘した仕事に注目し、調査研究を進めている。
最終的には、製版から活版へというメディアの変化を踏まえた日本十九世紀小説史の構築を目指している。
主要な所屬學會:
日本近世文學會、日本文學協會、読本研究の會、19世紀文學研究會
社會的貢獻:
國文學研究資料館 文獻資料(特別)調査員(1990年~現在に至る)
日本近世文學會機関誌「近世文藝」編集委員(1991年~1997年)
読本研究の會編集委員(事務局)(1997~2006年)
日本文學協會委員(2001~2003年)
日本近世文學會委員(2002年~現在に至る)
人間文化研究機構 國文學研究資料館 國際共同研究ネットワーク委員會委員長(2013年~現在に至る)
主要な研究業績:
著編書
新日本古典文學大係《明治編》1『開化風俗誌集』(共著、岩波書店、2004)
江戸怪異綺想文蕓大係4『山東京山伝奇小説集』(編著、國書刊行會、2003)
岩波講座『日本文學史 第十巻 一九世紀の文學』(共著、岩波書店、1996)
『江戸読本の研究 -十九世紀小説様式攷-』(単著、ぺりかん社、1995)
『見えない世界の文學誌』(共著、ぺりかん社、1994)
『日本大學総閤図書館蔵・馬琴書翰集』(共編校、八木書店、1992)
叢書江戸文庫『中本型読本集』(編著、國書刊行會、1988)
『読本の世界 -江戸と上方- 』(共著、世界思想社、1987)
論文
ギメ美術館蔵〔読本挿絵集〕について(「語文論叢」29、韆葉大學日本文化學會、2014-7)
江戸読本の往方 ―巴裏に眠る読本たち―(「読本研究新集」第6集、読本研究の會、2014-6)
書物(テキスト)のリテラシー -闆本は読めているか-(「日本文學」62-4、日本文學恊會、2013-4)
L'illustration des romans populaires au Japon aux XVIIIe et XIXe ecles ("Arts Asiatiques Tome" Vol.66、Musse Gumet et EFOE、2011)
「二代目嶽亭の遺業」(「人文社會科學研究」23、韆葉大學大學院人文社會科學研究科、2011-9)
「読本に於ける挿絵の位相」(「國文學 解釈と鑑賞」75-8(通算951)、ぎょうせい、2010-8)
「十九世紀の草雙紙」(隔月刊「文學」特集=十九世紀の文學、岩波書店、2009-11.12)
「八犬伝の後裔」(『日本のことばと文化-日本と中國の日本文化研究の接點』、溪水社、2009-10)
「魯文の艶本」(「國文學研究資料館紀要 文學研究篇」35、2009-2)
「江戸読本に見る造本意識」(「アジア遊學」109、勉誠齣版、2008-3)
「魯文の売文業」(「國文學研究資料館紀要 文學研究篇」34、國文學研究資料館、2008-2)
「鈍亭時代の魯文」(「社會文化科學研究」11、韆葉大學大學院社文研、2005-9)
「『水滸後畫伝』攷-草稿本をめぐって-」(「読本研究新集」5、翰林書房、2004-10)
「草雙紙・読本の雅俗-黃鳥墳説話の諸相-」(「國文學」、學燈社、1999-2)
「近世後期小説受容史試論 -明治期の序文集妙文集をめぐって-」 (『明治の齣版文化』、臨川書店、2002)
「江戸読本の新刊予告と〈作者〉-テキストフォーマット論覚書-」(「日本文學」、日文協、1994-10)
發表於2024-12-24
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圖書標籤: 日本史 齣版史
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