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发表于2024-11-07

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出版者:汲古书院
作者:永田英正
出品人:
页数:594
译者:
出版时间:2018-3-16
价格:本体13,000円+税
装帧:精装
isbn号码:9784762960468
丛书系列:

图书标签: 秦汉史  永田英正  学术著作  历史  漢代史  日本汉学   


漢代史研究 2024 pdf epub mobi 电子书 图书描述

http://www.kyuko.asia/book/b345194.html

断片として出土した簡牘を整理・分析し、伝世文献のみでは窺い知れない中国古代史を考察する

【序文より】(抜粋)

本書は、一九八九年に公刊した前著『居延漢簡の研究』に収錄しなかった文章およびその後に發表した文章十八篇を集めたものである。

第Ⅰ部は漢代の政治制度に關する論考を集めた。第一章「漢代人頭税の崩壞過程」は古代の賦(軍賦)の系列に屬する漢代の算賦制度が何故漢代で消滅したかを、漢代の郷里制度や農民の經濟生活および貨幣の流通等の面から考察し、錢納を建前とする人頭税を現實には徴収不能な状態に追い込みながらも徴収し續けたところに漢王朝の特質を見出そうとした。第二章以下は、漢代の官僚制度を取り上げたものである。後漢時代の官吏登用の實際を理解するために取り上げたのが第二章の「後漢の三公にみられる起家と出自について」である。ここでは後漢時代の三公を對象に彼らの起家と出自を檢討し、その概略の知識を得、それを踏まえた上で兩漢を通じていかなる人材がいかなる方法で選抜されたかを歴史的に考察したのが、第三章「漢代の選擧と官僚階級」である。第四章「漢代の集議について」は、各種の集議を通して官僚の國政へのかかわりを考察したものである。第五章 「中國古代における文官優位制について」は、中國では何故日本のように武家政治や武家社會が存在しなかったかという率直な疑問を、漢代官吏の文官と武官の官秩の相違に着目して私見を述べたものである。

第Ⅱ部は出土文字資料すなわち漢代の簡牘と石刻を扱った論考を取り上げた。第一章「新居延漢簡の概観」。新居延漢簡は、『文物』と全釋文『居延新簡』(文物出版社)にもとづいて今次の発掘および出土簡牘の特徴を指摘するとともに、併せて筆者の研究關心と今後の研究展望の概略を述べた。第二章「新居延漢簡中の若干の册書について」は、居延新簡で『文物』一九七八年第一期に寫眞が掲載された册書三件を取り上げて考察したものである。第三章「甲渠塞第四燧出土簡の分析」。居延新簡中には甲渠候官に所屬する第四燧の遺址で一九五枚の簡牘が發見されたことから、この第四燧出土簡の分析と檢討を通して漢代邊境防衛の最末端組織、すなわち邊境防衛の最前線に位置する組織の機能と實態を考察したものである。第四章「「候史廣徳坐罪行罰」檄について」は、棒の形状と棒に記された候史の罪状から棒が實際の刑罰の執行に使用されたこと、併せて候史の職掌と罪状との關連について論じた。第五章「禮忠簡と徐宗簡研究の展開」。居延舊簡中の禮忠簡と徐宗簡については、筆者は吏の身上書であると考えてきたが確證はなかった。ところが居延新簡中の簿書に「累重訾直官簿」があり、そこには家族や資産等が記載されていることから、兩簡をもって「累重訾直官簿」を構成する簡牘であると認めた。第六章「江蘇尹灣漢墓出土簡についての考察」。本章では特にこの六號墓の一號牘を取り上げて考察し、木牘の記載内容や特徴等の檢討から、これは墓主が郡の上計簿の中から必要な部分を書寫したものと理解し、何故このような官文書が作成され、かつ故人の墓中に副葬されていたかを、墓主の當時の境遇から論じた。第七章「居延漢簡に見える卒家屬廩名籍について」。漢代邊境防衛に從事する戍卒の家族に對する食料支給名簿である卒家屬廩名籍のうち、受領簿に「見署用穀」と「居署用穀」の記載の異なる二種類の様式のあることに注目し、前者は戍卒本来の勤務地で、後者は戍卒の出張先で受領したものと推測した。第八章「簡牘の古文書學」は、簡牘の研究方法を論じたものである。本章は、筆者の居延漢簡の古文書學的研究の具體例を示して、簡牘研究には古文書學的研究が重要であることを簡潔に述べた。第九章「圖書、文書」は、王國維の「簡牘檢署考」の現代版を目指して執筆したものである。第一〇章「漢代の石刻」。研究報告書『漢代の石刻』(圖版・釋文篇、本文篇の二册・一九九三年)に掲載した漢代石刻の總論で、石刻の年代的地域的分布に始まり、形状や内容などを廣く文獻も渉獵しながら考察して漢代石刻の特色を總合的に述べた。

附篇は、その他の文章の中から特に三篇を選んだ。第1「きれいな木簡 汚い木簡」は大庭脩氏の没後一周忌にあたる二〇〇四年十一月、泊園記念講座は追悼記念講座と銘打って開かれ、大庭氏の簡牘研究の學風を筆者のそれと對比しながら話をした。本章はその際の講演記録である。第2と第3の「簡牘研究事始の記」は、筆者の簡牘研究の最初から今日に至るまでの經過を述べたもので、言うならば筆者の簡牘研究史である。

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