作者は日本全国各地の山林で見られるダムや切通しといったコンクリートの建造物を大判カメラで精密に撮影し、それが現代日本の典型的な風景となったことを示す。その場所にかつて存在して、もはや失われてしまったものに思いを馳せれば暗い気分にもなりそうだが、少なくともこれらの写真はそんな感傷を超越して威厳をもった圧倒的な美を示している。大衆の要求と土木技術との結びつきが、巨大な古代遺跡を見るがごとき景観を生み出したのである。但し、そこで失われたものが何かについては慎重な判断が必要だと思う。それを単純に「自然」と一括りにしていいのか、画面をよく見て考えてみたい。(加藤功騎/東川フォトアーカイブス)
发表于2024-12-23
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图书标签: Photography
第17回木村伊兵衛賞受賞。
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