マレーシア=多民族社會」は二つの段階をへて醸成された。
第一は、19世紀半ば、イギリスによる「植民政策學」であり、
第二は、大戦後の植民地最終期のアメリカの「地域研究」であった。
これらの言説の形成をになったのは現地の人々ではなかった。
マラヤ=多民族社會は、一種のナショナルな言説として
登場したといえるが、
現地の人々が自畫像を描くためには、
それに先行するさまざまな肖像を參考にするほかなかった。
この過程は、植民地主義的な認識の一方的な受容だった
わけではない。
そこでは、みずからにとってつごうのよい錶象を選びとり、
つごうの悪いものを捨て去るような取捨選択があった。
本書は、マレーシアにおける國民的な「主體」形成を、
植民政策學、地域研究、自國研究という
學問分野の成立過程とのかかわりで論じた刺激的な論考である。
發表於2024-11-16
マレーシアにおける國民的「主體」形成 2024 pdf epub mobi 電子書 下載
圖書標籤: 國傢建設 曆史 東南亞研究
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