杉原 薫(すぎはら かおる)[序章,第5章]
京都大学東南アジア研究所教授,京都大学グローバルCOEプログラム「生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点」拠点リーダー.専攻:近代経済史.
京都大学経済学部卒,東京大学大学院経済学研究科博士課程修了.経済学博士.大阪市立大学経済学部助教授,ロンドン大学東洋アフリカ学院歴史学部上級講師,大阪大学大学院経済学研究科教授を経て現職.主要著作に,『アジア間貿易の形成と構造』(ミネルヴァ書房,1996年),『アジア太平洋経済圏の興隆』(大阪大学出版会,2003年),Japan, China and the Growth of the Asian International Economy, 1850—1949(編,Oxford University Press, 2005),『地球圏・生命圏・人間圏—持続的な生存基盤を求めて』(共編,京都大学学術出版会,2010年).
脇村 孝平(わきむら こうへい)[第2章,第12章]
大阪市立大学大学院経済学研究科教授.専攻:アジア経済史.
大阪市立大学経済学部卒,インド・デリー大学デリー・スクール・オブ・エコノミクス博士課程留学,大阪市立大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得退学.経済学博士.大阪市立大学経済学部助手,助教授,ロンドン大学東洋アフリカ学院在外研究員を経て現職.主要著作に,『飢饉・疫病・植民地統治—開発の中の英領インド』(名古屋大学出版会,2002年),『帝国とアジア—長期の19世紀』(共編著,世界思想社,2009年)『ワークショップ社会経済史』(共著,ナカニシヤ出版,2010年).
藤田 幸一(ふじた こういち)[第8章]
京都大学東南アジア研究所教授.専攻:アジア農業・農村開発論.
東京大学農学部農業経済学科卒,東京大学大学院農学研究科修士課程修了.農学博士.農林水産省農業総合研究所研究員,東京大学農学部助教授,京都大学東南アジア研究所助教授を経て現職.JICA長期専門家としてバングラデシュ(1992—94),ミャンマー(2001—02)に滞在.主要著作に,『バングラデシュ 農村開発のなかの階層変動』(京都大学学術出版会,2005年),『ミャンマー以降経済の変容』(編著,アジア経済研究所,2005年),“Worlds Apart: Peasants in Japan and Agricultural Laborers in Bangladesh”, International Journal of South Asian Studies, 2.
田辺 明生(たなべ あきお)[終章]
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科教授,同研究科附属現代インド研究センター長.専攻:歴史人類学,南アジア地域研究.
東京大学法学部卒業,東京大学大学院総合文化研究科博士課程退学.博士(学術).東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所助手,京都大学人文科学研究所助教授などを経て現職.主要著作に,The State in India: Past and Present(共編,Oxford University Press, 2006),『南アジア社会を学ぶ人のために』(共編,世界思想社,2010年),『カーストと平等性—インド社会の歴史人類学』(東京大学出版会,2010年,国際開発研究・大来賞,発展途上国研究奨励賞).
[著者紹介](執筆順)
アルフレッド・W・クロスビー(Alfred W. Crosby)[第1章]
テキサス大学オースティン校名誉教授.専攻:環境史.
主要著作に,The Columbian Exchange: Biological and Cultural Consequences of 1492 (Greenwood, 1972), Ecological Imperialism: The Biological Expansion of Europe, 900—1900(Cambridge University Press, 1986. 佐々木昭夫訳『ヨーロッパ帝国主義の謎—エコロジーから見た10〜20世紀』岩波書店,1998年),The Measure of Reality: Quantification and Western Society, 1250—1600(Cambridge University Press, 1997. 小沢千重子訳『数量化革命—ヨーロッパ覇権をもたらした世界観の誕生』紀伊國屋書店,2003年),Throwing Fire: Projectile Technology Through History (Cambridge University Press, 2002. 小沢千重子訳『飛び道具の人類史—火を投げるサルが宇宙を飛ぶまで』紀伊國屋書店,2006年),Children of the Sun: A History of Humanity’s Unappeasable Appetite for Energy (W. W. Norton, 2006).
斎藤 修(さいとう おさむ)[第3章]
一橋大学名誉教授.専攻:比較経済史・歴史人口学.
慶應義塾大学経済学部卒.経済学博士.慶應義塾大学経済学部助教授,一橋大学経済研究所助教授,教授を経て現職.主要著作に,『比較史の遠近法』(NTT出版,1997年),『比較経済発展論』(岩波書店,2008年),“Historical Demography: Achievements and Prospects”, Population Studies, 50(3), “The Frequency of Famines as Demographic Correctives in the Japanese Past”, Famine Demography (Oxford University Press, 2002).
松林 公蔵(まつばやし こうぞう)[第4章]
京都大学東南アジア研究所教授.専攻:フィールド医学,老年医学,神経内科学.
京都大学医学部卒.医学博士.浜松労災病院神経内科・医員,天理よろづ相談所病院神経内科・医員,京大神経内科・医員,高知医科大学老年病科・助手,講師,助教授を経て現職.主要著作に,『長寿伝説の里』(共編,高知新聞社,1992年),『インカの里びと』(共編,高知新聞社,1995年),『登山の医学ハンドブック』(杏林書院,2009年)『生老病死のエコロジー・チベット・ヒマラヤに生きる』(共著,昭和堂,2011年).
田中 耕司(たなか こうじ)[第6章]
京都大学学術研究支援室・次世代研究者育成センター特任教授.専攻:東南アジア地域研究(熱帯環境利用論).
京都大学大学院農学研究科博士課程中退.京都大学農学部 / 東南アジア研究センター助手・助教授・教授,同東南アジア研究所 / 地域研究統合情報センター教授を経て,2010年京都大学を停年により退職.主要著作に,『稲のアジア史』(共編著,小学館,1987年),『講座 文明と環境第10巻 海と文明』(共編著,朝倉書店,1995年),『講座 人間と環境 第3巻 自然と結ぶ—「農」にみる多様性』(編著,昭和堂,2000年),『講座「帝国」日本の学知 第7巻 実学としての科学技術』(編著,岩波書店,2006年).
ケネス・ポメランツ(Kenneth Pomeranz)[第7章]
カリフォルニア大学アーバイン校教授.専攻:中国史,環境史.
主要著作に,The Making of a Hinterland: State, Society, and Economy in Inland North China, 1853—1937 (University of California Press, 1993), The World that Trade Created: Society, Culture and the World Economy, 1400 to the Present (M. E. Sharpe, 1999), The Great Divergence: China, Europe, and the Making of the Modern World Economy (Princeton University Press, 2000), The Environment and World History(編,University of California Press, 2009).
甲山 治(こうざん おさむ)[第7章翻訳]
京都大学東南アジア研究所准教授.専攻:水文学,土木工学.
京都大学工学部卒,京都大学大学院工学研究科博士課程修了.博士(工学).山梨大学工学部研究員,京都大学防災研究所研究員,京都大学東南アジア研究所特定助教を経て現職.
石坂 晋哉(いしざか しんや)[第7章翻訳]
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科客員研究員,人間文化研究機構地域研究推進センター研究員.専攻:南アジア地域研究,環境社会学.
国際基督教大学教養学部卒,弘前大学大学院人文社会科学研究科修士課程修了,京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程修了.博士(地域研究).
大鎌 邦雄(おおかま くにお)[第9章]
東北大学名誉教授.専攻:日本農業史,農業経済学.
北海道大学農学部卒,北海道大学大学院農学研究科博士課程単位取得退学.博士(農学).農林水産省農業総合研究所研究員,東北大学大学院農学研究科教授を定年退職.主要著作に,『行政村の執行体制と集落』(日本経済評論社,1994年),『戦後日本の食料・農業・農村 第1巻 戦時体制期』(共著,農林統計協会,2003年),『日本とアジアの農業集落』(共著,清文堂,2009年).
生方 史数(うぶかた ふみかず)[第10章]
岡山大学大学院環境学研究科准教授.専攻:資源経済学,生態政治学.
京都大学農学部卒,京都大学大学院農学研究科博士課程修了.博士(農学).日本学術振興会特別研究員,東南アジア研究所特定助教を経て現職.主要著作に,『熱帯アジアの人々と森林管理制度』(共編著,人文書院,2010年),主要論文に,“Forest Sustainability and the Free Trade of Forest Products: Cases from Southeast Asia”,Ecological Economics, 50(1—2)(共著),「プランテーションと農家林業の狭間で—タイにおけるパルプ産業のジレンマ」『アジア研究』5(2),「コモンズにおける集合行為の2つの解釈とその相互補完性」『国際開発研究』16(1).
岩本 純明(いわもと のりあき)[第11章]
東京農業大学教授.専攻:日本農業史(近現代).
東京大学農学部卒,東京大学大学院農学系研究科博士課程単位取得退学.農学博士.鹿児島大学農学部助教授,東京大学大学院農学・生命科学研究科教授を経て現職.主要著作に,『戦後日本の食料・農業・農村—戦後改革・経済復興期I』(共編著,農林統計協会,2010年),主要論文に,「戦後日本の農地慣行と農地規範」『20世紀日本の農民と農村』(東京大学出版会,2006年),「林野資源管理と村落共同体—国有林野経営と地元利用」『日本とアジアの農業集落—組織と機能』(清文堂,2009年).
籠谷 直人(かごたに なおと)[第12章]
京都大学人文科学研究所,大学院地球環境学堂教授.専攻:アジア経済史.
大阪市立大学経済学部卒,一橋大学大学院経済学研究科博士後期課程研究指導認定退学.経済学博士.愛知学泉大学経営学部講師,名古屋市立大学経済学部助教授を経て現職。主要著作に,『アジア国際通商秩序と近代日本』(名古屋大学出版会,2000年).
島田 周平(しまだ しゅうへい)[第13章]
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科教授.専攻:アフリカ地域研究,人文地理学.
東北大学理学部卒.理学博士.アジア経済研究所調査研究員,東北大学理学部助教授,立教大学文学部助教授・教授,東北大学大学院理学研究科教授,京都大学大学院人間・環境学研究科教授を経て現職.主要著作に,『地域間対立の地域構造—ナイジェリアの地域問題』(大明堂,1992年),『アフリカ 可能性を生きる農民』(京都大学学術出版会,2007年),『現代アフリカ農村—変化を読む地域研究の試み』(古今書院,2007年).
小杉 泰(こすぎ やすし)[第14章]
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科教授(持続型生存基盤論担当・同附属イスラーム地域研究センター長).専攻:イスラーム学,中東地域研究,比較政治学,国際関係学,比較文明学.
エジプト国立アズハル大学イスラーム学部卒.博士(法学).国際大学中東研究所主任研究員,英国ケンブリッジ大学中東研究センター客員研究員,国際大学大学院(国際関係学研究科)教授などを経て現職.主要著作に,『現代中東とイスラーム政治』(昭和堂,1994年),『ムハンマド—イスラームの源流をたずねて』(山川出版社,2002年),『現代イスラーム世界論』(名古屋大学出版会,2006年),『「クルアーン」—語りかけるイスラーム』(岩波書店,2009年),『イスラーム 文明と国家の形成』(京都大学学術出版会,2011年).
发表于2024-11-27
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图书标签: 环境史 杉原薰
近代に始まる欧米型の資本・資源集約的工業化,20世紀後半における東アジア型の労働集約的工業化は,今日グローバルな課題に直面している.温帯型パラダイムを超え熱帯型発展径路にもとづく生存基盤の再構築が求められている.人類史をさかのぼり,環境・技術・制度のダイナミクスを検討し,これからの発展径路がもつ潜在力を探りだす.
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