加藤虎之亮(号天淵、一八七七~一九五八)は、研究面では『周禮経注疏音義挍勘記』を著したことで知られ、教育面では広島陸軍地方幼年学校・広島高師・青山師範・武蔵高校・東洋大学などで漢文を教え、のちに東洋大学学長や財団法人無窮会理事長などをつとめた。その一方、香淳皇后への進講(漢文学)や宮内庁御用掛、秩父宮・北白川宮家の進講に従事するなど、皇室との関わりが深かったが、加藤に関する先行研究は少ない。……加藤は近代教育を受けた世代であったが、三宅真軒とう考証学を奉じるやや特異な漢学者に師事して、彼自身も漢学の道に進み、研究面では『周禮』の挍勘という時間と労力と学力を必要とする地味な学業にその学者人生を捧げた。……これらの加藤の事績・学績は、近代の漢学の諸特徴を示すものであり、加藤は近代日本が生んだ漢学者のひとつの典型であるということができる。(本書「加藤虎之亮の事蹟」より)
发表于2024-11-15
周禮経注疏音義挍勘総説 2024 pdf epub mobi 电子书
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