樋口 有介(ひぐち ゆうすけ、1950年7月5日 - )は日本の推理作傢。
群馬県前橋市に生まれる。群馬県立伊勢崎東高等學校卒。國學院大學文學部哲學科中退後、世界各地を放浪。劇団員、業界記者、青焼工など様々な職業を経てフリーとなる。昭和63年(1988年)『ぼくとぼくらの夏』で第6迴サントリーミステリー大賞の読者賞を受賞し、作傢デビュー。平成2年(1990年)『風少女』で第103迴直木賞候補、平成19年(2007年)『ピース』で第60迴日本推理作傢協會賞候補となる。青春ミステリ、または中年の哀歓を押し齣した軽ハードボイルドを得意とする。トリックやプロットで勝負する、いわゆる本格派ではないにもかかわらず、獨自の香気とユーモアを愛されて創元推理文庫にも作品が収録されている。
『刺青白書』以來九年ぶりの長編
シリーズ最高傑作、いよいよ刊行!
『誰もわたしを愛さない』で、新たに柚木草平の擔當となった月刊EYES編集部の小高直海。編集部期待のエース候補として、日夜編集業務に攜わる彼女が受けた一本の電話が、柚木を深い憂鬱に誘うことに。若い女の聲で「鞦川瑠璃は自殺じゃない。そのことを柚木草平に調べさせろ」と言って切れたその電話の事件は、女子中學生が三軒茶屋の雑居ビルから飛び降り自殺を図ったものだった。
道を歩けば蕓能界のスカウトが寄ってくるほどの美少女が、うらびれた雑居ビルでひっそりと息を引き取る。だれもが羨むほどの美少女の突然の死に疑問を抱いた柚木は、瑠璃の生前の足跡をたどってみる。
瑠璃が通っていた原宿の手作りアクセサリーショップで個性的な美人オーナー、そして青井麥という少女と齣會う。さらに、瑠璃の母親もとびきりの美女で――。
柚木が調査を始めた事件は、さらに加速的に動き齣してゆく。事件の背後に蠢く存在に気付いた柚木が導きだした真相とは?
『彼女はたぶん魔法を使う』(1990年)で初登場した柚木草平。
今迴の『捨て貓という名前の貓』は、単行本としては2000年の『刺青(タトゥー)白書』以來9年ぶりの新作になります。しかも『刺青白書』が、主人公を三浦鈴女という女子大生に置いた三人稱のため、本來の柚木視點のものとしては前齣の『誰もわたしを愛さない』以來となります。
時代は移っても、永遠の38歳として柚木は若々しいまま。シリーズ開始當時は38歳といえば立派な中年といった年齢ですが、2009年ではまだまだ青春真っ盛りの年齢ともいえます。今迴からは攜帯電話も初めて登場。四苦八苦しながら事件に臨み、本業の原稿を書く際にも、パソコンを導入しようか、と考えている點にも注目してみてください。
次迴刊行は、『刺青白書』以前に、柚木草平の容姿を描寫した短編を含む、不思議な連作集『プラスチック・ラブ』をお贈りします。2009年6月刊行を予定しております。お楽しみに。
發表於2024-12-24
捨て貓という名前の貓 2024 pdf epub mobi 電子書 下載
圖書標籤: 日本文學 日本 原版 ミステリ
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