『今昔物語集』の錶現に多大な影響を與えた『法華験記』との関わりを國語學的な見地から徹底的に明らかにする。まず第一章では、「奇異シ」「微妙シ」のような用字法、複閤動詞や漢語サ変動詞などの語彙、「籠リ居ル」「夢覚ヌ」のような頻齣錶現、「一分」「微塵」などの漢語語彙等が『法華験記』に源を持つことを指摘。特に漢籍語を用いる『法華験記』の特徴が『今昔物語集』に受け継がれていることを述べる。第二章では、『今昔物語集』の「更ニ~無シ」「事無限シ」などの特徴的な錶現が『法華験記』においても同様に特徴的なものであることを指摘。その錶現は、否定強調錶現・強調錶現・否定錶現・描齣錶現・死亡錶現・生存錶現など説話を特徴づけるものである。第三章では、語り手の視點が物語の現場に置かれる點に『今昔物語集』の特徴があることを指摘し、「非けり」敘述が連続的に導入される點が「今は昔」で始まる説話の特徴であることを指摘する。
發表於2024-11-29
今昔物語集の錶現形成 2024 pdf epub mobi 電子書 下載
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