社會はそもそもマボロシである。
マボロシの「社會」からデタラメな「世界」へ。
「世界」を、「社會」を、語る映畫というアレゴリー。
世界が変われば世界感覚も変わる。終末世界で主人公が絶叫する映畫『ドラゴンヘッド』に、日常感覚を終末世界に持ち込む、という想像力の決定的欠如を見齣す
「終わりなき日常」の停滯を抱えた平成の「クソ社會」が、終末を前にした途端に輝き齣す、という麵倒な事態を捉えた映畫『昭和歌謡大全集』の敏感さを見齣す
デジタル化によるダウンサイジングが「邦畫の欠落」を際立たせるなかで、インディーズ映畫『亀蟲』『少年歌』に「世界」と「実存」とを見齣す
映畫『キル・ビル』と、映畫『過去のない男』との決定的な違いに、昨今あふれる「頽楽的なレトロ」から、あるべき「本來的なレトロ」への、脫齣の突破口を見齣す
「世界」の指し示しに成功した映畫『IN THIS WORLD』と、「社會」へと閉ざされた映畫『アンテナ』『きょうのできごと』との決定的な違いに意味を見齣す
自らの限界を知る者同士の入れ替え不能な絆を描く映畫『4人の食卓』に、自らの限界を知る者が、不可能と知りつつ不可能な夢を見る営みを見齣す
押井守監督のアニメ映畫『イノセンス』に、「ヒトではなくモノの入れ替え不能性」ならびに「精神ではなく身體の入れ替え不能性」という逆説的モチーフを見齣す
「同じ夕日」を、主人公と、観客とが、それぞれ別様に體験する、という映畫特有の錶現の成功例を、『殺人の追憶』と『ミスティック・リバー』に見齣す
「我ら」とは誰か。我らの「原罪」は贖われるのか。贖罪の可能性と不可能性を描いた映畫『パッション』と『CASSHERN』に原罪論の今日的な水脈を見齣す
真実を知らずに法螺話に酔う貧しさ。真実を知って法螺話を交わす豊かさ。その差異を映畫『世界の中心で、愛をさけぶ』『21グラム』『ビッグ・フィッシュ』に見齣す〔ほか〕
發表於2024-11-29
「世界」はそもそもデタラメである 2024 pdf epub mobi 電子書 下載
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