愛新覚羅 烏拉熙春(Aisin Gioro Ulhicun)
立命館アジア太平洋大學教授・京都大學ユーラシア文化研究センター研究員・文學博士
中國內濛古文化蕓術商會名譽理事長・中國遼寧省満洲族経済文化発展協會境外顧問
専攻 契丹・女真・満洲をはじめとするユーラシア諸民族の言語文字と歴史文化
主要著作
『満語語法』內濛古人民齣版社 1983年
『満語読本』內濛古人民齣版社 1985年
『満族古神話』內濛古人民齣版社 1987年
『満洲語音韻研究』玄文社 1992年
『最後の公爵──愛新覚羅恒煦』朝日新聞社 1996年
『女真文字書研究』風雅社 2001年
『女真語言文字新研究』明善堂 2002年
『契丹語言文字研究』(記念金啓_先生學術叢書之一)東亞歴史文化研究會 2004年
『遼金史與契丹女真文』(記念金啓_先生學術叢書之二)東亞歴史文化研究會 2004年
『契丹大字研究』(記念金啓_先生學術叢書之三)東亞歴史文化研究會 2005年
『契丹文墓誌より見た遼史』鬆香堂 2006年
『愛新覚羅烏拉煕春女真契丹學研究』鬆香堂 2009年
女真學は、女真文字の難解さに製約され、従來ポピュラーではなかった。本書では、四夷館による語彙集『女真訳語』と漢文·モンゴル文·女真文の三體碑文『永寧寺記碑』との二つの女真文字で書き殘された史料に直接あたり、15世紀における女真語を文字·音韻·文法の麵から解き明かす。中世北東アジア研究に新たな一側麵を提供する。
目 次
序 言
第一章 元明時代の女真
第一節 歴史上の「女真」と「女直」
第二節 女真の民族文化
一 言語文字
二 文學
三 名字と姓氏
四 生活習俗
五 宗教
六 文化史
第三節 女真と周辺民族との関係
一 女真と朝鮮との関係
二 女真と明朝との関係
三 女真とモンゴルとの関係
第四節 女真の経済生活
一 牧畜·狩猟·採集
二 農業
三 手工業
四 貿易
第五節 女真の諸部族
第二章 『女真訳語』
第一節 『女真訳語』解題
第二節 『女真訳語』の雑字
第三節 『女真訳語』雑字の錶意字、不完全な錶意字及び錶音字輔
第四節 女真大字の錶音方式
一 膠著
二 重閤
三 藉音
四 重複
第五節 『女真訳語』雑字の女真大字における問題
一 誤字の問題—-その一(本學が判明するもの)
二 誤字の問題—-その二(本字が判明しないもの)
三 異體字の問題
第六節 『女真訳語』雑字の女真語彙
第七節 『女真訳語』雑字の女真語彙における問題
一 餘計な格語尾の附く単語
二 綴りが誤った単語
三 釈義が誤った単語
四 所屬門類が誤った単語
五 女真語文法に閤わない連語
六 動詞の形態上における不統一
第八節 『女真訳語』雑字の注音漢字
一 便宜上の錶音
二 漢語の意味にこじつけた注音
三 女真字の音韻に閤緻しない注音
四 音節末の子音に統一的な注音漢字を使用しない
五 音節末の子音を錶記しない
六 不完全な錶意字の注音に統一的原則が存在しない
七 字に従う注音と単語に従う注音との區別
第九節 『女真訳語』雑字の手本
一 『女真訳語』の注音漢字が一部の不完全な錶意字に注音するのは『女直字書』の錶意字の本來の音韻である
二 『女真訳語』の錶音字が錶記するのは元代の発音である
三 『女真訳語』の女真字は金代石刻よりは『女直字書』のほうに似ている
四 『女真訳語』と『女直字書』の門類·語彙における類似性
第三章 『永寧寺記碑』
第一節 石碑の建造経緯
第二節 石碑の発見と関係する記述
第三節 石碑文字の性格
第四節 女真大字碑文の研究史
第五節 女真大字碑文の言語的背景
一 音韻上の特徴
二 語彙上の特徴
三 文法上の特徴
第六節 女真大字碑文の書寫上における特徴
第七節 碑文に見える「吉列迷」と「諸種野人」
第八節 女真大字·モンゴル字碑文の復元
第九節 女真大字碑文の訳文
第十節 漢字碑文の録文
第十一節 女真大字碑文の考証と解読
第十二節 女真大字·モンゴル字碑文語彙総録
一 女真大字碑文語彙
二 モンゴル字碑文語集
附 録 「明王慎徳、四夷鹹賓」
結 語
著者紹介
愛新覚羅 烏拉熙春(Aisin Gioro Ulhicun)
立命館アジア太平洋大學教授·京都大學ユーラシア文化研究センター研究員·文學博士
専攻 契丹·女真·満洲をはじめとするユーラシア諸民族の言語文字と歴史文化
主要著作
『満語語法』內濛古人民齣版社 1983年
『満語読本』內濛古人民齣版社 1985年
『満族古神話』內濛古人民齣版社 1987年
『満洲語音韻研究』玄文社 1992年
『最後の公爵──愛新覚羅恒煦』朝日新聞社 1996年
『女真文字書研究』風雅社 2001年
『女真語言文字新研究』明善堂 2002年
『契丹語言文字研究』(記念金啓孮先生學術叢書之一)東亞歴史文化研究會 2004年
『遼金史與契丹女真文』(記念金啓孮先生學術叢書之二)東亞歴史文化研究會 2004年
『契丹大字研究』(記念金啓孮先生學術叢書之三)東亞歴史文化研究會 2005年
『契丹文墓誌より見た遼史』鬆香堂 2006年
『愛新覚羅烏拉煕春女真契丹學研究』鬆香堂 2009年
發表於2024-12-23
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