【本書の內容】
近世堂上歌壇については、和歌作品の內容や、詠歌行為をめぐるさまざまな試行錯誤、活発になされた古典注釈、また歌壇において撰集された種々の歌集類などが、舊來の研究史が見做していたよりもはるかにすぐれた內容を有しており、その結果、同時代また後代の文學史に與えた影響も極めて大きかった。したがって、近世堂上歌壇の研究によって、従來の研究史の空白を埋めることは、より豊かでより細密な文學史を構築するための方途として極めて有効な視座を獲得するものである。
第一部論文編では、第一章において後水尾院、霊元院両歌壇を概観し、その和歌作品について論じた。第二章は、後水尾院、霊元院両歌壇の史的位置について論じた。三玉集をはじめとする、近世以前の歌人や作品を取り上げ、それらがいかに意識され、また摂取されたかを考察した。第三章は、和歌と漢詩の関係を主に和歌の側から和漢比較文學的に考察した。
第二部年錶編は、近世堂上歌壇の主要事項年錶であり、これによって個別の文學的事項に関する情報を提供する。書誌的事項を詳しくし、人間関係を細かに列挙することで、より実証的で立體的な歌壇のありかたを示そうとした。
發表於2024-11-23
近世堂上歌壇の研究 増訂版 2024 pdf epub mobi 電子書 下載
圖書標籤: 東國英華
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