大榖 雅夫(おおたに まさお、1951年8月 - )は、日本文學の研究者。京都大學教授。大阪府生まれ。1980年、京都大學大學院博士課程修瞭。2009年、『歌と詩のあいだ』で角川源義賞受賞。萬葉集・江戸漢詩・和漢比較文學を専門とする。
著書
『歌と詩のあいだ』 岩波書店 2008
校注・共著
『新日本古典文學大係 65 日本詩史、五山堂詩話』 清水茂・揖斐高共著、岩波書店, 1991
『新日本古典文學大係 萬葉集(1~4)』 佐竹昭広・工藤力男・山田英雄・山崎福之共著、岩波書店、1999-2003
『新日本古典文學大係明治編 2 漢詩文集』 入榖仙介 ・山本芳明・揖斐高・宮崎修多・杉下元明 共著、岩波書店, 2004
和文學にとって、漢文學は常に憧憬の対象であり、新たな錶現の源泉であり続けた。和文學は漢文學をどのように受容し、変容させて、自らの思想を育んできたのか。萬葉集から幕末の漢詩人までを視野に入れて、多様な古典作品の精緻な読解から、和語錶現と漢語錶現の比較考究を続けてきた著者の積年の論考を集成する。
本書所収の各章は,すでに公刊された次の論文に基づくものである.
(略)
このたび,それぞれに加筆訂正を施して本書に編成した.
さらにさかのぼれば,右の各論文は,おおむね勤務先の大學で擔當する「國文學講義」のノートに基づくものである.受講生の多くは専門課程に進學する前の二迴生,國文學に特段の知識と関心をもつとは限らない彼らに嚮けて,「國文學と中國文學」と題する講義をこの十數年のあいだ続けてきた.學の未熟に加え,生來の口不調法は話を退屈にすることが多かったはずだが,おとなしく耳を傾けてくれた學生たちにまずは感謝したい.
講義中,彼らを眠らせないために,せめては誰にも分かりやすいようにと,また次々と新しい話題を取りあげるようにとつとめた.本書に,もしいささかの特色があるとすれば,國文學や中國文學の専門的な知識を読者にもとめぬこと,時代や分野を限らずに和漢の文學のあれこれに觸れようとする點にあろうが,それはその事情にもよる.各章は,各分野の専門傢を読者として想定するものではない.文學に関心のある誰にでも読めるように書いた.麵白く読めるかどうか,それは保証の限りではないが,少なくともそれを目指して書いた.
教室から飛び立った本書がはたしてどのような読者の手中に落ちることになるか,それを思えば,期待と恐懼とが,こもごも心に去來する.老教師となった今でも,講義の教室までを歩む廊下では動悸を抑えられない.それにもました胸の高鳴りを覚えている.
(「あとがき」より)
發表於2024-11-08
歌と詩のあいだ 2024 pdf epub mobi 電子書 下載
圖書標籤: 大榖雅夫 和歌 比較文學 日本文學 新訓詁學 平安文學
好書。我快愛死豆瓣瞭,連這都搜得到!
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評分細膩精妙
評分深入淺齣
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