伊藤 隆(いとう・たかし)
1932年、東京都生まれ。東京大學文學部國史科卒。東京大學文學部教授、埼玉大學大學院教授、政策研究大學院大學教授を経て東京大學名譽教授。『岸信介の迴想』(共著、文藝春鞦)など近代史史料やオーラルヒストリーを編纂・刊行。主な著書に『昭和初期政治史研究』(東京大學齣版會)、『日本の近代16 日本の內と外』(中央公論新社、後に中公文庫)、『歴史と私』(中公新書)などがある。
ヨーロッパでの戦線が拡大し、開戦前夜の様相を帯びてきた昭和15年(1940年)、帝國憲法の改正やその弾力的な運用を含む政治・経済・社會體製の変革を目指す新體製運動が、左右の「革新派」を中心に巻き起こる。この無血革命ともいえる運動の中心は、その革新性と天皇に近い高貴な齣自によって近衛文麿とされた。かつて次女・溫子の結婚前日に自宅で催された仮裝パーティーの際ヒトラーの仮裝をしたという近衛は、自身の強者へのあこがれもあって、これを積極的に受け入れた。そして第二次近衛內閣成立後、近衛は內大臣を通じて意見書を天皇に提齣。そこには、國防國傢體製の必要から権力分立を謳った憲法の改正や時代の進運に応じた運用を訴え、執行権力の集中、および東亜新秩序追求の世界史的意義と統製経済の確立が強調されていた。近衛を擔いだ新體製論者の多くは、打倒すべきは財閥を中心にして、その政治的代弁者である既成政黨であり、彼らの輩下にある舊官僚であり、新しい狀況を認識しない軍官僚=軍閥であり、天皇をとりまく宮廷官僚である、という共通認識をもっていた。すべての國傢機構が一つの黨の指導下におかれ、その最高指導者は天皇に対する唯一の輔弼者となるという構想のもとに展開した運動は、大政翼賛會を発足させる。その一部始終から、開戦に突入していく日本の政界、財界、官界から軍部、労働運動指導者など各層の思惑と行動を分析する名著。
發表於2024-11-16
大政翼賛會への道 2024 pdf epub mobi 電子書 下載
圖書標籤: 日本史 日本 日本政治 政治史 感興趣 曆史 一般教養 CaseZ
能夠一窺伊藤史學的大略的好著。主要是說包含瞭左右翼各色人等(特彆是舊左翼分子)的“革新”派企圖建立一國一黨體製,遇到體製派的激烈抵抗,結果近衛公慫瞭的故事。伊藤雖然不信共産國際陰謀論,但言外之意戰時體製都是些持赤色思想的人在推動,右翼反而有很多批判新體製的人。而參與戰時體製的人戰後卻又迴到瞭革命隊伍中成瞭好東西。可謂旨趣深遠。
評分能夠一窺伊藤史學的大略的好著。主要是說包含瞭左右翼各色人等(特彆是舊左翼分子)的“革新”派企圖建立一國一黨體製,遇到體製派的激烈抵抗,結果近衛公慫瞭的故事。伊藤雖然不信共産國際陰謀論,但言外之意戰時體製都是些持赤色思想的人在推動,右翼反而有很多批判新體製的人。而參與戰時體製的人戰後卻又迴到瞭革命隊伍中成瞭好東西。可謂旨趣深遠。
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