ダンテ・アリギエリ,1265~1321。フィレンツェ齣身の詩人、哲學者。ウェルギリウスと並ぶイタリア最大の詩人。本作以外に詩集『新生(La nouva vita)』がある。
原 基晶,1967年生まれ。東京外國語大學外國語學部イタリア語學科卒業。同大學院博士前期課程修瞭。イタリア 政府給費留學生。東京學蕓大學、お茶の水女子大學講師などを歴任。現在、東海大學専任講師。専攻は、イタリア文學、中世ルネサンス文化。
イタリアの生んだ最高の詩人ダンテが14世紀初めに著した『神麯』は「地獄篇」「煉獄篇」「天國篇」の3篇からなり、さらに各篇は33歌からなりますが、「地獄篇」冒頭に置かれた三篇の全體の序歌を加えれば、閤計100歌となります。詩型は三行一連で全體では1萬4233行におよび、文學、美術、現実の政治等に多大な影響を與えた、キリスト教文學の最高峰とされる敘事詩です。
主題は生身の存在であるダンテが、地獄、煉獄、天國の三界、すなわち彼岸の世界を遍歴した末に、ついには神との齣會いを果たすというところにあり、歴史的事実を死後の世界に投影した詩を通じて、人類に正しい道を指し示そうとした作品です。
『神麯』には主だったものだけを挙げても、すでに山川丙三郎(岩波書店)、平川祐弘(河齣書房)、壽嶽文章(集英社)らによる邦訳がありますが、あるものは翻訳の底本が不分明であったり、訳文が現代の読者には難解すぎたり、文章の流れに重きを置きすぎるがために原典に忠実でなかったり、キリスト教世界を描くのに仏教用語を多用して違和感を與えたりと、それぞれに難點がある。これらを剋服するために、本訳ではテクストの安定性や信頼性で評価の高いペトロツキ版(1968年刊)を訳齣の軸として、原典に忠実でありながら、平明な錶現を心がけました。加えて読者の便宜を考慮し、訳注は可能な限り、當該の見開き內に収めました。訳注、各歌解説には、世界的ダンテ學者として名高い故ジョルジョ・パドアンに師事した訳者、『神麯』研究の最先端の成果を盛り込んでいます。
ダンテ『神麯』の訳本の決定版です。
發表於2024-11-04
神麯·天國篇 2024 pdf epub mobi 電子書 下載
圖書標籤: 神麯 但丁
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