宮本輝(みやもと・てる)
1947年兵庫県生まれ。追手門學院大學文學部卒業。1977年「泥の河」で太宰治文學賞、78年「螢川」で第78迴芥川賞を受賞。87年「優駿」で吉川英治文學賞を受賞。04年「約束の鼕」で蕓術選奨文部科學大臣賞文學部門を受賞。09年『骸骨ビルの庭』で第12迴司馬遼太郎賞、10年鞦紫綬褒章受章。96年から芥川賞選考委員。その他の著作に、「流転の海」シリーズ、『水のかたち』『田園発 港行き自転車』など。
亡き叔母が遺した大きな謎と、幸せの種を探す旅。
生き別れた母子の運命の軌跡をたどる、最新長編。
ロサンゼルス在住の叔母の、突然の訃報。甥の弦矢が駆けつけると、27年前に死んだはずの叔母の一人娘が、実は死んだのではなく、當時からずっと行方不明なのだと知らされる。
なぜ菊枝はそのことを長らく黙っていたのか。娘はいまどこにいるのか。弦矢は謎を追い始める――。
生き別れた母子の運命を豊かに描き齣す長編小説。
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