総説 p1
第一章　苦心経営の四十年 p4
第一節　調味料と文化 p4
(一)　醤油の起源 p4
(二)　砂糖の由来 p5
(三)　鰹節及び昆布史 p6
第二節　揺籃時代 p7
(一)　新調味料が発明されるまで p7
(イ)　味の研究 p7
(ロ)　旨味の正体発見 p7
(ハ)　正体の化学組成 p7
(ニ)　グルタミン酸と昆布味との比較 p7
○新調味料に就て(理学博士池田菊苗) p7
(二)　新調味料の特許 p21
(三)　調味料の製造を引き受けるまで p26
(四)　逗子工場時代 p29
第三節　創建時代 p34
(一)　川崎工場の建設 p34
(二)　塩酸加里の製造 p38
(三)　滋養糖の発売 p39
(四)　味の素発売当時の状況 p40
(五)　大阪出張所の開設 p48
(六)　味の素に馴染まぬ大衆 p55
(七)　味の素の使用を秘す p56
(八)　味の素の経済的価値 p57
(九)　醤素の発売 p59
(十)　鐘紡への澱粉売り込み成功 p60
(十一)　第一次世界大戦の前後 p64
(十二)　松下商店と乾物問屋 p68
(十三)　北陸方面の販売地域分譲 p70
(十四)　各地出張所、支店の開設 p71
(十五)　三千の販売店々員招待 p73
第四節　受難奮闘時代 p74
(一)　塩酸瓦斯と近隣の苦情 p74
(二)　澱粉販売の苦心 p77
(三)　原料蛇説のデマ p81
(四)　昔気質の料理人 p88
(イ)　調味偶感(本山荻舟) p88
(ロ)　時代の味覚(三宅孤軒) p88
(ハ)　むかし・ばなし(村井政善) p88
(五)　率先味の素使用の料理業者 p95
(六)　大戦後の財界恐慌 p98
(七)　大震災と復興工事 p100
第五節　第一次発展時代 p105
(一)　社長緑綬褒章の拝受 p105
(二)　特許の延長 p106
(三)　伏見宮殿下川崎工場台臨 p111
(四)　久邇宮両殿下の台臨 p115
(五)　味の素特許第一四八〇五号の無効審判請求事件 p118
(六)　大阪支店の新築と各地事務所の増置 p121
(七)　味の素発売二十周年記念の催し p128
東京会館にて社長の挨拶 p128
大阪堺卯楼にて社長の挨拶 p128
(八)　味の素を調剤に使用 p134
(九)　初代社長の逝去と新社長の就任 p136
(十)　味の素デーの催し p139
(十一)　濫売に就いて p143
(十二)　函番号に依る抽籖制度 p145
(十三)　贈呈金証書 p151
(十四)　偽造品現わる p153
(十五)　川崎工場争議の顛末 p156
(十六)　海苔養殖業者よりの苦情 p161
(十七)　魚介斃死事件 p171
第六節　第二次発展時代 p175
(一)　大阪包装所の設置 p175
(二)　味の素会 p179
(三)　精進料理と味の素 p183
(四)　藩鉾との関係 p188
(五)　中華料理と味の素 p201
(六)　料理業者の味の素会 p204
(七)　煮沸しても効力不変 p210
(八)　味の素の類似品 p212
(九)　味の素食堂をやめさせたこと p215
(十)　アメリカより塩化加里輸入 p217
(十一)　味の素の新用途 p218
(イ)　調剤に使用す p218
(ロ)　天婦羅に利用 p218
(ハ)　釣の餌料の秘伝 p218
(ニ)　寝小便に味の素 p218
(ホ)　水虫に味の素 p218
(ヘ)　生魚に対する新利用法 p218
(十二)　味の素ビル竣工 p221
(十三)　家庭訪問による消費調査 p223
(十四)　味の素の秤り売り p225
(十五)　川崎包装工場の完成 p230
(十六)　コーングルテンその他の買い入れ p234
(十七)　富山広貫堂への売り込み p236
(十八)　計画審議委員会と建設部 p237
(十九)　軍納その他の直売 p239
(二十)　「味の素前」停留所の称呼 p240
第七節　統制時代 p241
(一)　原料、資材の窮屈 p241
(二)　アミノ酸の統制 p245
(三)　味の素の規格と公定価格 p248
(四)　味の素の切符配給制度 p254
(五)　全国グルタミン酸ソーダ配給統制協議会の結成 p258
(六)　濃縮味液と軍用 p266
(七)　味の素製造の中止 p270
第八節　雌伏時代 p272
(一)　空白の三箇年間 p272
(二)　アルミナ工場建設 p273
(イ)アルカリ法 p273
(ロ)塩酸法 p273
(三)　水化ヒドラジンの生産 p280
(四)　電気製塩 p281
(五)　製油事業の為め南方へ進出 p287
(六)　食品着色用メラニン液に就いて p289
(七)　終戦後に於ける味の素事業の復活 p290
第二章　通時代記録 p297
第一節　発明者及び歴代社長 p297
(一)　味の素発明者池田菊苗博士 p297
(二)　初代社長(先代)鈴木三郎助 p302
(三)　二代社長鈴木忠治 p307
(四)　三代社長鈴木三郎助 p314
(五)　四代社長道面豊信 p321
第二節　会社の沿革、組織及び資本 p323
(一)　合資会社鈴木製藥所の沿革 p324
(二)　株式会社鈴木商店 p326
(三)　資本金の推移 p326
第三節　特許と受賞記録 p331
(一)　受賞記録 p331
(二)　本社の得たる特許の数々 p333
第四節　販売機構 p349
(一)　支店、出張所その他 p349
(二)　特約店の変遷 p360
第五節　値段、包装の変遷その他 p375
(一)　値段の変遷 p375
(二)　味の素包装の種類 p379
(三)　特売のいろゝ p389
第六節　川崎工場に於ける特殊造営物 p411
(一)　社宅及び寄宿舎の建設 p411
(二)　多摩川堤防工事 p412
(二)　水門及び運河工事 p413
(四)　宮内省御用品謹製所 p415
(五)　保税工場 p416
(六)　上水道工事 p418
(七)　自家発電装置 p421
(八)　鉄道引込線 p423
第七節　当会社の厚生福利施設 p426
(一)　社宅及び寮 p427
(二)　保健衛生その他の施設 p428
(イ)　診療所 p428
(ロ)　給食 p428
(ハ)　購買部 p428
(ニ)　人事相談所 p428
(ホ)　慰安と娯楽 p428
第三章　海外発展史 p432
第一節　朝鮮に於ける味の素 p432
(一)　特約店 p432
(二)　味の素会 p434
(三)　朝鮮事務所 p436
(四)　広告と宣伝 p436
(イ)　見本配布 p436
(ロ)　チンドン屋 p436
(ハ)　カレンダーとポスター p436
(ニ)　看板班 p436
(ホ)　春日灯篭 p436
(ヘ)　ネオンサイン p436
(五)　麺屋、飯屋への売り込み p440
(六)　旭味の出現 p441
(七)　西鮮味の素販売株式会社 p443
第二節　台湾に於ける味の素 p443
(一)　代理店 p443
(二)　吉野屋の組織変更 p447
(三)　代理店の増設 p449
(四)　初代社長の渡台 p452
(五)　金色缶の発売と煮売屋の需要 p454
(六)　零売(秤り売り) p454
(七)　味の素専売店制度 p455
(八)　特約店を内地に招待す p456
(九)　金色缶の金券附特売 p456
(十)　台湾出張所 p457
(十一)　濫売とその対策 p459
(十二)　台湾味の素販売株式会社の設立 p460
(十三)　不正調味料 p461
(十四)　販売会社の解散 p462
(十五)　台湾に於ける広告、宣伝 p463
(十六)　台湾出張所の閉鎖 p466
第三節　上海に於ける味の素 p466
(一)　出張所開設当初の状況 p466
(二)　宣伝と販路拡張 p467
(三)　日貨排斥運動 p472
(四)　初代社長の中国各地視察 p473
(五)　満洲事変後の排貨 p477
(六)　味華の発売と類似品 p479
(七)　排日一時下火となる p481
(八)　日華事変の発生 p482
(九)　上海味の素公司 p483
(十)　上海に小工場を設く p483
(十一)　上海出張所の閉鎖 p484
(十二)　上海市場に於ける粉末調味料情勢 p485
(イ)生産概要 p485
(ロ)日本製品 p485
(ハ)総生産高 p485
(ニ)販売方法とその種類 p485
第四節　満洲に於ける味の素 p489
(一)　販売及び宣伝 p489
(二)　新聞広告、看板、楽隊、見本瓶宣伝 p491
(三)　売れ行きと販売機構 p497
(四)　味の素の統制配給 p502
第五節　味の素のアメリカ進出 p504
(一)　化学薬品から味の素へ p504
(二)　紐育鈴木商店の開設 p505
(三)　全米への宣伝漸く奏效 p506
(四)　フッド・ロー p509
(五)　大量需要から一般大衆へ p510
(六)　ラロー氏と協定 p514
第四章　各地工場及び関係会社 p516
第一節　横浜工場の沿革 p516
(一)　宝製油株式会社の設立 p516
(二)　本社所属の横浜工場となって以降のこと p529
(三)　横浜工場に於ける製塩事業 p530
(四)　膠着剤「大豆グルー」の製造 p533
第二節　佐賀工場 p534
(一)　敷地選定から工場建設まで p534
(二)　生産の経過と現況 p537
第三節　銚子研究工場 p541
第四節　関係会社 p544
(一)　昭和工業株式会社 p544
(二)　満洲農産化学工業株式会社 p547
(三)　天津工業株式会社 p555
(四)　香港化学工業廠 p560
(五)　三楽酒造株式会社 p562
(六)　宝製薬株式会社 p563
(七)　三工株式会社 p566
(八)　埼玉鋳造株式会社 p568
第五章　広告及び宣伝 p571
第一節　新聞広告 p571
(一)　新聞広告小史 p571
(イ)　発売以来の新聞広告政策 p571
(ロ)　次第に大きなスペース利用 p571
(ハ)　食料品広告としては断然トップ p571
(ニ)　執拗な原料蛇説打破の声明 p571
(ホ)　震災直後の広告掲載新聞分布 p571
(ヘ)　他の有名商品とタイアップ並びに特売 p571
(ト)　漫画入り広告に人眼を惹く p571
(チ)　断然当った広告図案 p571
(リ)　ライオン歯磨と広告のタイアップ p571
(ヌ)　博く一般から標語の募集 p571
(ル)　日華事変後の広告 p571
(二)　外地新聞 p625
(イ)　朝鮮諺文紙 p625
(ロ)　海外紙の種別 p625
(ハ)　掲載の情況 p625
(ニ)　図案と文案 p625
(ホ)　広告文の一例 p625
(ヘ)　打拳の広告 p625
第二節　一般広告 p631
(一)　電車内掲示広告 p631
(二)　味の素ぞうにと味の素うどん p640
(三)　見本瓶の配布と小学校宣伝 p644
(四)　女学校宣伝 p647
(五)　看板の各種と看板班 p650
(イ)　短冊型柱掛看板 p650
(ロ)　画入柱掛看板 p650
(ハ)　五色看板 p650
(ニ)　横書き看板 p650
(ホ)　矢入り釣り看板 p650
(ヘ)　三ツ組看板 p650
(ト)　短冊型町名番地入看板 p650
(チ)　電柱掲示看板 p650
(リ)　擬ブロンズ看板 p650
(ヌ)　三角立看板 p650
(ル)　ペンキ塗大看板 p650
(ヲ)　ネオンサイン p650
(ワ)　街路看板 p650
(カ)　レフレックスサイン p650
(六)　南方に於ける宣伝 p670
(七)　博覧会に於ける宣伝 p674
(八)　アドバルーン p686
(九)　劇場利用の宣伝 p690
(十)　ラジオ放送宣伝 p693
(十一)　飾窓競技会 p694
(十二)　割烹講習会と料理の先生の事 p697
(十三)　新家庭日記その他の宣伝物 p705
(十四)　歌詞による宣伝 p710
(イ)　味の素行進曲 p710
(ロ)　味の素音頭 p710
(ハ)　味の素都々逸 p710
(ニ)　哥沢 p710
(ホ)　俗曲 p710
(ヘ)　鹿児島小原節 p710
(ト)　さのさ節 p710
(チ)　木曾節 p710
(リ)　とことんやれ節 p710
(ヌ)　鴨緑江節 p710
(十五)　旅行、観劇招待、景品附売出禁止さる p720
第六章　製造及び研究部門 p721
第一節　味の素製造法の変遷 p721
(一)　最初は分解用の容器その他で一ト苦労 p721
(二)　小麦粉蛋白質の分離法 p725
(三)　加水分解装置に就いて p727
(四)　加水分解物の処理 p730
(五)　塩酸塩処理 p732
(六)　大豆粕原料に就いて p734
(七)　グルタミン酸から製品を作ること p735
第二節　味の素製造技術の進歩 p737
(一)　グルタミン酸の回収 p737
(二)　無加熱石灰塩法からグルタミン酸法へ p740
(三)　真空缶結晶の完成 p743
(四)　製造法の機械化 p745
(五)　脱脂大豆の独立使用 p747
(六)　生産の拡張 p747
(七)　アミノ酸の研究 p748
(八)　塩酸塩の析出 p749
(九)　加熱用エナメル引パイプ p749
(十)　味の素の晶析精製及び乾燥 p752
(十一)　設備の改善 p753
第三節　大豆その他の蛋白質利用に関する沿革 p756
(一)　大豆粕の分解 p756
(二)　蛋白質抽出作業 p758
(三)　脱脂大豆の直接加水分解 p761
(四)　非蛋白質物の抽出 p761
(五)　脱脂大豆の脱皮作業 p763
(六)　稍々大規模の分解開始 p764
(七)　密閉式分解釜 p764
(八)　硬質ゴムライニング釜からエスサン釜へ p766
(九)　真空冷却缶 p766
(十)　肥料の製造と炭水化物の利用 p767
(十一)　コーングルテンの研究 p767
(十二)　増産に伴い廃液利用 p768
(十三)　ヒューマスの濾過 p770
(十四)　耐酸濾布の製造 p770
(十五)　種々な蛋白資源の研究 p771
(十六)　塩酸の自給 p771
(十七)　搾油工場の自営 p772
第四節　澱粉の製造 p773
(一)　製麩工場 p773
(二)　澱粉液の絞水作業 p775
(三)　澱粉の乾燥 p777
(四)　特等澱粉の製造 78O
(五)　白粕分離法 p786
(六)　テーブル振切法 p787
(七)　特等澱粉の乾燥 p787
(八)　粉砕工場 p788
第五節　アミノ酸の製造 p792
(一)　分解液利用は池田博士の創意 p792
(二)　アミノ酸醤油の研究 p793
(三)　西工場(アミノ酸工場)の拡張 p794
(四)　含糖アミノ酸 p795
(五)　宝醤油工業株式会社 p797
(六)　アミノ酸製造高 p797
(七)　戦後の復興 p799
第六節　調味精粉副生窒素肥料の製造 p800
(一)　試験工場に於ける工業実験 p800
(イ)　原液より塩酸回収試験 p800
(ロ)　硫酸含有アミノ酸中和装置 p800
(ハ)　肥料乾燥試験 p800
(二)　肥料製造営業の免許とその名称 p802
(三)　本肥料の製造に就いて p803
(1)塩酸回収工程 p803
(2)塩酸回収工場初期に於ける生産〓[こざとへん+益]路 p803
(3)肥料製造工程 p803
(4)肥料工場に於ける初期生産隘路 p803
(5)本肥料生産記録 p803
(6)本肥料の種別、保証成分並びに特徴 p803
(四)　本肥料の肥効に就いて p808
(五)　結び p808
第七節　電解工場の沿革 p810
(一)　建設 p810
(二)　運転の初期とその後 p812
(三)　戦災から漸く復旧 p816
第八節　乾塗の沿革 p818
(一)　耐酸資材の研究に池田博士も苦心 p818
(二)　耐酸性分解釜の試作に着手 p819
(三)　遂に独特のエスサン釜 p822
(四)　完成乾塗一号張と同二号張 p822
第九節　研究室 p823
(一)　研究室の沿革及び業績 p623
(二)　研究室以外の人々の研究 p830
(イ)　味の素の結晶の研究 p830
(ロ)　味の素得量増加の研究 p830
(ハ)　脱脂大豆浸出液をアミノ酸に利用 p830
第七章　組織管理 p834
第一節　機構と職制 p834
第二節　重役 p838
第三節　幹部職員録 p847
支配人、本店部長、次長、部長代理 p847
本店課長、課長心得、課長代理、副課長 p848
川崎工場工場長、次長、部長、次長、部長代理、副部長 p849
川崎工場課長、課長心得、副課長 p850
横浜工場工場長、次長、部長 p851
横浜工場課長、副課長 p851
佐賀工場工場長、部長、副部長 p852
佐賀工場課長、課長心得 p852
銚子研究工場工場長事務取扱、主任 p853
大阪支店支店長、支店長代理 p853
大阪支店課長、課長心得 p853
第四節　社則 p853
第一章　総則 p853
第二章　職制 p855
第三章　分課並びに業務分掌 p857
第四章　執務要項 p857
第五章　任免 p859
第六章　就業 p860
第五節　味の素株式会社定款の変遷 p860
第六節　労働組合の結成 p879
第七節　従業員精勤表彰制度に就いて p881
回顧余録 p886
恩師故池田菊苗先生を憶う　栗原喜賢 p886
明治四十三年の水害　高梨新三郎 p886
澱粉販売の困難　日渡和三郎 p886
南伝馬町時代　池藤八郎兵衛 p886
初めての朝鮮の旅　池藤八郎兵衛 p886
特約店の人々　川口福蔵 p886
需要家味の素会の人々　川口福蔵 p886
味の素の変った愛用家　安東鼎 p886
あまりに疑ひ深き需要家　飯守勘一 p886
大正天皇と味の素　大村貞三 p886
大阪中央卸売市場の看板　榊原幸次郎 p886
昭和酒造工場の出来た頃　船津国平 p886
ヒユーマスの処置難　船津国平 p886
中華料理漫語　神原幸次郎 p886
よく味の素を使った台湾人　千松福太郎 p886
味の素年譜 巻末
巻頭 NP
題簽　(現)鈴木三郎助 NP
題字　四海兄弟　(先代)鈴木三郎助 NP
同[題字]　〓[吐の右上に点]故納新　鈴木忠治 NP
索引リスト
· · · · · · (收起)