岩本/憲司
1947年東京生れ。1972年東京大學工學部建築學科卒業。1977年早稲田大學第一文學部東洋哲學科卒業。1982年東京大學大學院人文科學研究科中國哲學専攻博士課程修瞭。現在、跡見學園女子大學文學部教授(本データはこの書籍が刊行された當時に掲載されていたものです)
【本書より】
「春鞦學」という稱謂は、例えば「経済學」のような、現在行われている學問、言い換えれば、我々自身の営為を呼ぶものとは、本質的に異なる。もし、経済學と同じレベルの言い方が必要とされるならば、“我々のなすべきことは「春鞦學」學である”と言わねばならない。つまり「春鞦學」とは、學問そのものではなく、學問の対象を指す言葉なのである。かくて、このような意味での春鞦學の用語を集めたものが本書である。
経験者なら誰しもが実感しているはずだが、翻訳というのは、論文執筆とはまた別の意味で、苦労の多い作業である。別の意味とは、二つある。一つは、質的問題で(中略)、もう一つは、量的問題で、途中で立ち止まったりして、作業にたっぷり時間をかける餘裕があまりない、ということである。というのも、原作には決まった分量があるため、時間との競爭になるからである。筆者もかつて、このような作業を體験し、『春鞦穀梁伝範甯集解』・『春鞦公羊伝阿休解詁』・『春鞦左氏伝杜預集解 上・下』の四冊を、同じ汲古書院から刊行した。まがりなりにも作業が終瞭したわけだが、いざ終瞭してみると、前にも述べた二つの問題のうちの後者が気にかかる。(中略)そこで、數年前から拙訳の見直しを始めた。するとあるはあるは、反省すべき箇所が次々と見つかった。お恥ずかしい話ではあるし、作業も途中なのだが取り敢えず、本書をもって中間報告とすることにした。つまり本書は、名稱は「用語集」だが、実は、前の四冊の改訂を兼ねている。
發表於2024-12-18
春鞦學用語集 2024 pdf epub mobi 電子書 下載
圖書標籤: 經學
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